The 50 Guitars of Tommy Garrett


 このページでは皆様に、フィフティ・ギターズという生ギター・インストをお届けしてまいりたいと思います。元々はレア・インスト・ページの中で変化球として入れようかと思っていたのですが、集めはじめるとこれが結構な枚数あると言うことがわかってきました。これが大量にレア・インストに入ると、ページの主旨が変わってしまうので、思い切って、新しいコーナーとして独立させることにしたのです。
★Index
01 50 Guitars Go South of The Border 02 50 Guitars Go South of The Border
03 50 Guitars Visit Hawaii 04 50 Guitars Go Country
05 50 Guitars Go Italiano 06 Maria Elena
07 Border Town Bandido 08 Espana
09 Return To Paradise 10 Love Songs from South of the Border
11 Viva Mexico! 12 50 Guitars In Love
13 In A Brazillian Mood 14 More 50 Guitars In Love
15 Six Flags Over Texas 16 Our Love Affair
17 El Hombre 18 The Sound Of Love
19 Mexican Leather And Spanish Lace 20 50 Guitars For Midnight Lovers
 そもそもThe 50 Guitars Of Tommy Garrettって何だ?と、お思いの方も多いでしょう。実は私も良くはわかっていません。ポップス・ファンの方ならトミー・ギャレットと言う名前は聞き覚えがあるでしょう。別名スナッフ・ギャレット。「スナッフ(snuff)」というのは「嗅ぎタバコ」のこと、今なら鼻から吸うのはコカインですが(危ないことをさらりと書いてしまった(^^ゞ)、精製したタバコを粉末にして鼻から吸い込んで楽しむと言う嗜好品だそうです。まあ、これについて詳しいことはこのページやウィキペディアで、でも見てください。
キャロルさんのページから頂戴したキャロル&トミー。このページではキャロルさんの出番がないので(^。^)
 さて、話を戻してトミー・スナッフ・ギャレットです。彼の仕事として最も有名なところでは、ゲイリー・ルイスとプレイボーイズのプロデューサーとして、「恋のダイアモンド」などの一連のヒット曲を生み出したことでしょう。ゲイリーのほかに彼はボビー・ヴィーやジョニー・バーネットのプロデュースも手がけています。また、時代的にはもっと後になりますがシェールの「Half Bleed」も彼の手によるものです。
 また、彼の逸話として、フィル・スペクターを音楽業界に引き入れた男と言うのもあります。
 テキサス州ダラス出身の彼は地元のラジオやTVでDJ等の仕事をした後、LAに移り、リバティ・レコードのA&Rマンとして活躍をします。プロデューサーでもありアレンジャーでもあり、宣伝マンでもありという裏方の何でも屋だったのです。60年代に彼の名前がどれほど有名であったのか、日本に住むガキであった私には知るところではありませんが、1961年に、彼の名前を冠したギター・インスト・アルバムが出ます。これが「The 50 Guitars Of Tommy Garrett」です。トップA&Rマンの地位を利用してか、「The Liberty Premier Series」と名前をつけ、当時の最新・最高録音技術をつかいレコーディングされ、豪華見開きジャケットで、さらにこのジャケットは毎回趣向を凝らし一部がくりぬかれた変形ジャケット。また、アルバムは1枚1枚ラップがかけられ、購入したあなたがバリバリとこれを破きターン・テーブルにのるまで、ホコリがつかないという優れもの(いや、私は当然中古で買いましたが、アルバムにそう書いてあるんです)。
見開きにするとこんな風
 ね、かなり力が入ってるでしょ。では、これが売れたのか?というと、3枚程度はアルバムチャートの100位内に入っていると言う程度です。しかし、リバティが身売りしてユナイティッド・アーティストとなってもまだ出続けていますし、その後(なのかどうかわからないのですが)複数のレコード会社から50 Guitarsの名前をつけてアルバムが出されていると言うことは、アメリカではそこそこ認知されていた名前であるといえるでしょう。

  では、ここから始まる50ギターズの長い旅、ごゆるりとおつきあいください。
Liberty Records (LSS-14047)
50 Guitars For Midnight Lovers
 「おつきあいください」と言ってからずいぶん日にちが開いてしまいました。申し訳ありませぬ。まあ、急ぐ旅でもなし。のんびりと行きましょう(^。^)えっ、のんびりし過ぎ?
 ということでロマンス路線のアルバムです。最初はこっちの路線はなんだかなぁ〜(-_-メ)と、思っていたのですが、慣れてきたせいか、アレンジがこなれているせいか、違和感なく体と耳に入り込んでくる1枚です。耳になじみのある曲が続くせいかもしれません。随所でトミーさんが見せる速弾きも良いアクセントになっています。もう慣れてきたので、「ここで、バララララララと来るぞ」と思って予想通り来たときは結構快感であります。2曲目の「パリのめぐり逢い(Live For Life)」は好きな曲なので、いっそうそう感じます。でも、「ロミオとジュリエット」はちょっと甘すぎて、勘弁して欲しい。
 また、この盤はB面に聴きどころがあるという感じがします。よく耳にするものよりちょっとテンポを上げた「Come Suturday Morning」。リードを取っている楽器よりも、バックで「ジャジャンジャジャン」と流れるギターズの響きに50ギターズらしさを感じます。しかし、2分ないという短さ。もうちょっとやってくれても良かったのでは。続く9曲目も快調な感じ。全曲同様ちょっと披露するガットのオクターブ奏法がポイント。続く「恋よさようなら」は平凡なアレンジっで、好きな曲だけに少しがっかり。もっとお茶目にやって欲しかったところ。と、1曲ずつぐだぐだ言っててもしょうがないですが、いままでのロマンス路線より「甘さ控えめ」な感じが好感の持てる1枚でした。出も、こrが50ギターズと思われるとちょっといや(^。^)
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Liberty Records (LSS-14046)
Mexican Leather And Spanish Lace
 ロマンス路線と、国境の南路線を交互に繰り返す、このポリリズム、あのカンドーがよみがえるっよっ。じゃない50ギターズ。今回は私の好きな国境の南路線。アルバムタイトルもなんか良いですよね。「メキシコのなめし革とスペインのレース」。何がよいかわかりませんが、雰囲気が出ています。まあ、世の中そんなものです(´。`)
 実は私このアルバムは50ギターズを集め出したかなり早い段階で手に入れています。これや、以前「気に入ってる」とご紹介したマリア・エレナを聴いて、50ギターズのイメージが私の中にできあがりました。いつも申し上げている独特の空気感。トミーさんのソロ・ギターに絡みつくように織り込まれた様々なアコースティックの音色。これこそ、50ギターズと呼びたくなります。今、このコメント書くのに調べてみたら、レコードで聴いていたときのことはわかりませんが、ディジタル化してからもっとも再生回数の多いアルバムがこれのようです。と言うわけで、数ある50ギターズアルバムの中で私としてはベスト・スリーに入れて良いかなと思う1枚です。
 1曲目。なんだかモンド感のあるトリッキーなリフにちょっと動揺しますが、まあ、アクセントのようなものです。あとは正統的50ギターズ(そんなものがあるとしたらですが)の世界が展開されます。ホーンが入ったりする曲もありますが、これもアクセントを超えないものでしょう。私の好きな「お馬鹿さん(How Insensitive)」をやってくれたりして、なかなか、サービスがよいのです。
 大阪の漫才で、「ここで笑ろとかんと、もうあと笑うとこないよ!」というのがあります。これに習って、きっぱりと申し上げておきますと、ここで楽しまないと、もうあと楽しむとこないのであります(-_-メ)というのは言い過ぎかもしれませんが、まあ、正直言って50ギターズ最後の大きな花となる1枚です。
 でも、ここでやめずに最後までおつきあい下さいね<(_ _)>
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Liberty Records (LSS-14044)
The Sound Of Love
 ただ今(2009年3月末現在)生徒たちと激しくライブ活動中で26日から30日まで毎日どこかで主催したり、どこかに出演させてもらったりで、なかなかハードです。で、本日は午前中、軽く中休み。こんな時には50ギターズを流すに限るなぁ(^。^)
 さて、4枚目となったラブ・ロマンス路線。なかなか練れてきた感があります。今回はバックのギター群とトミーさんのガット・ギターがかなりよいアンサンブルだと感じるのです。さらにおもしろいことに、ギターがバックを勤めていると、普通ならグァーっと盛り上がっていきそうなところがそれほど盛り上がらないのです。それが弱点かというと、さにあらず。イージー・リスニングだからそんなに盛り上がられると困るのですよ。だからこの「盛り上がらなさ」加減が、ちょうど良いのです。並べられた曲をご覧下さい。どの曲も本来なら後半にかけてぐっと盛り上がって行くところに特徴のある曲が並んでいます。そこを盛り上げない(何度同じ言葉使うのだ>おれ)のだから、これはアレンジの勝利だと思います。
 と言うことで、疲れ切った休日や夜の時間帯にぐっとテンション下げて楽しんでいただくのに適した1枚かと存じます。わたくし、50ギターズのロマンス路線はあまり好きではないのですが、このアルバムはかなり良くかけていることが、iTunesのプレイ回数を見るとわかります。
 50ギターズのオリジナル・アルバムはベストを除いて24枚あります(その後、おまけもあるのですが)。今回が18枚目と言うことは、いよいよ終盤にさしかかってまいりました。最後までおつきあいいただくよう、お願いいたします。また、前回書いたジャケットに登場する謎の男性(今回はロマンス路線なので男前が出ています)の件ですが、よく考えるとこれトミー・スナッフ・ギャレット??ネットで写真を当たったのですが、「そういわれればそうかもしれんねぇ」程度の自信しかないのです。でもヒゲはギャレット氏のヒゲと似ている。どうなんでしょうか?
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Liberty Records (LSS-14042)
El Hombre
 このところ、50ギターズはラテン路線とラブ・ロマンス路線を交互に繰り返すようになっています。なので今回はラテンの番です。何度も言うようですが、私の好みはこちらの方です。ロマンス路線のイージー・リスニングも気持ちが良いのですが、そこにラテン風味が入る方が、なんだかアクセントが付くような気がするのです。心なしかトミーさんの指の滑りもなめらかなような気がします。
 ラテンとはいえ、この盤で扱っている曲はトラッドなラテンはほとんどないようです(あまり詳しくはないので、当たっているかどうか自信はあまりないですが)。マカロニ・ウエスタンのテーマ曲(3,9,11,12)やトミー・ギャレットが手がけた曲(4,7,10)などが多く含まれています。しかし、熱心なラテン・ファンではない私にとっては充分です。特にマカロニ・ウエスタンから取った曲はとても良くアレンジができていると思います。
 さて、このアルバムあたりで、気になってくるのが、ジャケットの男性。実は、この人、7枚目の「Border Town Bandido」で登場して以来、ずっとジャケットに映ってるんです。「Viva Mexico」でライフル振りかざしている悪党もそうだし、「In A Brazillian Mood」で、すかした顔して美女を抱いている男もこの人です。なんだか気になりませんか?
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Liberty Records (LSS-14041)
Our Love Affair
 ラブ・ロマンス路線(表現変えました(^^ゞ)第3弾。どこから聴いても、イージー・リスニング。誰が聴いてもイージー・リスニング。それ以上でも以下でもなく、ど真ん中を行っています。イージー・リスニングと言えば一般的にはストリングスが中心になったものと、言うイメージを私は持っていましたが、50ギターズを集めるようになって認識を新たにしました。しかし、気持ちの良いサウンドです。また、トミーさんの指がよく動くこと!でも、それが全体の印象をゆがめたりしていないところがさすがであります。
 私、日頃から申し上げているように、MP3化したファイルをiTunesで管理して流しています。このコメントを書くために、流しながら、読書をしていたのですが、あまりの気持ちよさに止めるのを忘れ、気がついたら「Our Love Affair」、「Return To Paradise」、「Six Flags Over Texas」、「The Sound Of Love(これはまだお届けしていません)」と立て続けに4枚のアルバムを流していました。
 でも、正直言うと、彼らにはラテンに戻って欲しいのです。ラテンが二人のトミーを呼んでいる。と言うことで、次回をお楽しみに!
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Liberty Records (LSS-14040)
Six Flags Over Texas
 「テキサスにはためく6つの旗」というアルバム・タイトルを見て、「ははーん、なるほど」と納得する方はかなり少数だと思います。私も最初なんのことだかわかりませんでした。で、ジャケットを開くと中に簡単なテキサス州の歴史が書かれてあります。それによると、テキサスは1519年〜1685年と1719年〜1821年の時期はスペイン領、1685年〜1690年まではフランス領、1821年〜1836年はメキシコ領、そして(これは知りませんでしたが)1836年〜1845年までの短い期間ですが、テキサス共和国として独立し、その後、いったんアメリカ合衆国に入ったものの、ご存じの通り1861年〜65年の間はアメリカ連合国(いわゆる「南軍」)として合衆国から袂を分かったのです。6つの旗とはこのそれぞれの国の旗を指しています。アルバムには記載がなかったので調べてみましたが、左側が上から、合衆国、フランス国旗(ブルボン朝)、スペイン。右側上から、テキサス共和国、連合国、メキシコとなっております。しかし、元々は誰の土地であったかという視点はまったくありません(-_-メ)
 ジャケットに載っているので、おもしろいのでついでに書いておくと、州名の「テキサス」はネイティブ・アメリカンの言葉から来ていて、その意味は「友好的」。州のニックネームは「Lone Star State(一つ星の州)」、これはたぶん旗から来ているのでしょう。州のモットーは「友情」、州の鳥はモッキングバード、州の木はペカン(クルミの仲間だそうです)。州の歌は「テキサス、我らのテキサス(7曲目、B面トップに収録)」、州の花はブルー・ボンネット、州都はオースティン。と言うことであります。
 まあ、長々と書いてきましたが、何かの企画と連動したのかもしれません。確かに、ギターをフィーチャーした演奏にはなっていますが、いつもの50ギターズとはずいぶん手触りの異なる盤となっています。リアルタイムのファンだったとしたら、このアルバムを手に入れて針を落とした瞬間、ショックを受けただろうと思います。まあ、おまけみたいなものだと思っておきましょう。しかし、どういう訳かこの盤だけはiTunes Storeで販売されています。スマン、商売のじゃまして>アップル
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Liberty Records (LSS-14039)
More 50 Guitars In Love
 50ギターズ「情痴」路線第2弾であります。「In Love」が評判良かったのでしょうか、このような「続」というのは、2枚目以来です。しかし、さらに愛を深めているのに、「ふられた気持(You've Lost That Lovin' Feelin')」が1曲目なのはいかがなものかとは思うのですが、歌詞があるわけじゃなし、ロマンチックなら良いのだという判断なのでしょう。確かに、「In Love」より、さらにロマンチックに、ムーディに50ギターズの世界が展開されています。ギターの音色もこちらの方がより甘くそして太くなっているような気がします。
 さて、今回の収録曲のタイトルには少し難解で意味のわかりにくいのがありますので、簡単に説明をしておきます。まずは楽勝な方から。
 12曲目の「courtin'」ですが、「court」と言う単語は「裁判所」という意味で現在は一般的です。あと、入試用にはその元になった「宮廷」を覚えておけばいいのですが、ここでは「ing」が着いているので、当然動詞です。で、辞書を引くと、まあ、こんな意味もあったのかという「求愛する」。そう、「courtin'」は「ただ今恋愛中」という意味なのでした。これ、試験には出ません(^^ゞ
 もっと難しいのが2曲目「My Cup Runneth Over」。「Runneth」という言葉がわからないので、辞書を引いてやれ!「アレッ、載ってない」中辞典では無理なのかと思い、リーダーズを引いても出てこない。「さては、木村め、いつもの粗忽でタイプをミスったなぁ」と、濡れ衣を着せられてはいけないので慌てて説明いたします。実はこの言葉は聖書の引用で、西洋では結構有名なフレーズなのです。「runneth」は古い英語で、「runs」のこと。で、文としての意味は「幸せに満ちあふれている」という意味です。ためしにググってみたら海外のサイトでペットのフェレットがかわいくカップに入っている写真(ニコ動の「ネコ鍋」みたいなもんですね)のキャプションにこの言葉「My cup...」を使っているところがありました。それくらい人口に膾炙している表現なので、ポピュラーソングのタイトルにも使われているのでしょう。
 このように、50ギターズは聴いて和めるだけでなく、英語の勉強にもなるのでした(^。^)
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Liberty Records (LSS-14038)
In A Brazillian Mood
 もうすでにお気づきのこととは思いますが、50ギターズをめぐる旅は結局トミー・テデスコという60年代LA音楽シーンを席巻したギタリストのアコースティック・ギターの腕前を再確認する旅でもあります。前回のトミーさんのギターが少ないと言う私の不満にまたも答えるかのごとく、高揚する速弾きがてんこ盛りの1枚となりました。季節柄、今お届けするのが一番だろうと、当サイトには珍しく2日連続のUPとなりました。
 まあ、何も言わずに1曲目2曲目と聴き進んでください。いいですなぁー。ほんとうにいいですなぁー。ただ指が早いだけでなく、細かい音に気持ちがちゃんと乗っているところが本当に素晴らしいです。2曲目の「Fly Me To The Moon」で途中3拍子になります。今ではボサノバの定番曲のようになっているこの曲は、実は元々は3拍子だったのです。バースも3拍子で書かれています。記憶をたどって書いてみると…
Poets often use many words to say a simple thing.
Though it takes much time and rhyme to make a poem sing.
With music and words I've been playing for you I have written a song
…、あかん。最後の行がどうしても思い出せん。老化であります。高2の頃大阪はミナミのクラブみたいなところでこの曲を大人向けにやっていたんです。バースを3拍子のまま、コーラスに入るとボサノバにするというアイデアが結構受けていました。ところで、この歌については今、ちょっとページデザインをパクらせていただいた(^^ゞ、Songs For Four Seasonsのここに詳しく述べられていますので、ご参照を。
 さて、アルバムに話を戻します。最初の数曲のようにボサノバあるいはサンバでまとめてくれればアルバムの統一感が出たと思うのですが、5曲目でまるでカントリーみたいな出だしがあったりして、ちょっとびっくりしてしまいます。しかし、トミーさんのギターを堪能し、ブラジリアンな気分に浸れるなかなかの佳盤であると思います。この盤聴いて夏を乗り切りましょう。あー、クマゼミ朝6時からうるさい!!
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Liberty Records (LSS-14037)
50 Guitars In Love
 50ギターズも12枚目に突入し新しいテーマを出してきました。題して「情痴」路線……。スミマセン、半村良先生をパロってしまいました。余計なこと書いたので、説明しておきますね。数年前になくなられたSF作家の半村良先生は、デビュー当時「石の血脈」などのSFに大胆に性愛描写を取り入れ、仲間やファンから「情痴SFだ」とほめられていたのです。その集大成が「妖星伝(全7巻)」です。と、横道にそれましたが、そういうわけで、50ギターズの「情痴路線」というのは、ほめ言葉なのです。
 まあ、元普通の言葉で言えば「恋愛」をテーマにしたということなのですが、どうやらこの路線はトミー・ギャレットに気に入られたようで、「国境の南」路線とともに2大テーマとして取り上げられていきます。
 たしかに、50ギターズのサウンドはロマンチックですから、こういうテーマに向いているとはいえます。しかし、このアルバムに関しては一つの重大な欠陥があります。それはトミーさんのギターが全然活躍しないと言うところです。はじめて聴いたとき、このアルバムではトミーさんは抜けているのかな?と思いクレジットを確認したくらいです。プロデューサーもアレンジャーもいつも通り。ソロギターとして「トム・テデスコ」とも記載されています。ならば、例えば「夜のストレンジャー(Strangers In The Night)」でソロ部分を作って、びゃびゃびゃっと速弾きいれるとかなんとか工夫をして欲しかったですね。トミーさんの姿はかろうじて「いそしぎ(The Shadow Of You Smile)」で拝める程度です。
 しかし、その点を除くと、イージー・リスニングとしてこれは充分「あり」だなあと言う感想です。
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Liberty Records (LSS-14036)
Viva Mexico!
 ずいぶん間が空いてしまいました。私、「担任」というのを持つと、どうやら全部の気持がそっち行ってしまって、ほかのことが全くできなくなってしまうようです。いけない性分だとは思うのですが、まあ、そんなこと言ってるのもあと数年なので、スロー・ペースになるかもしれませんが、お見限りなきよう、お願い申し上げます_(_^_)_
さて、11枚目の「メキシコ・バンザイ」。このジャケット結構気に入っています。美女ジャケットも良いですが、たまにはこういう「男臭い」のも趣であります。無法者たちが銃を振り上げております。いかにもマカロニ・ウエスタンに出てくる悪役という風情。裏ジャケもチェックしてください。
 で、中身ですが、1曲目のテキーラでドラムが鳴り出すので、どうなってるんだと思うのですが、すぐにいつもの50ギターズ・ペースに戻ります。2曲目でトミーさんの速弾きを聴いてほっとします。。しかし、また途中でティファナ・ブラスみたいなラッパが鳴り響いたりして、どうも落ち着きません。11枚目なんだし、もうちょっと基本方針にそっていて欲しいなあと言うのが率直な感想です。しかし、アルバム自体の出来は決して悪くはないと思います。バックに流していると心を落ち着けてくれるギターサウンドではあります。
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Liberty Records (LSS-14035)
Love Songs from South of the Border
 前作での私の願いが通じて(^^ゞラテンに戻ってまいりました。えっ?後出しだから何とでもいえる?いえいえ、「Return To Paradise」を手に入れて聞き終わった後、本当にそう思ったんですよ。で、結構買い進めてから、順番に並べ替えてみると、うまい具合にはまったという次第です。
 50ギターズを聞き続けてみると、いくつかの好もしい変化球はありますが、やはり「国境の南」路線が一番しっくり来るのです。今までにお届けした中で言うと、マリア・エレナやエスパーニャのような作品ですね。安心して豊かな弦の音に浸れるのです。このアルバムも同じで、音が流れている間、何も考えずにその世界にプカプカと浮いていられます。例によってトミーさんの速弾きが聴けたりもしますが、やはりトータルな弦の響きとパーカッションが50ギターズの最大の売りでありましょう。
 彼らを集めるようになってだんだんわかってきたのですが、50ギターズはアメリカ本国でやはり結構人気があったようです。いや、これはWEBで調べたとか、ブログに書いてあったとか言うことではなく、集めていった過程での実感です。それでなければ10年以上にわたって20枚を超すアルバムが出されるはずはないのですが、それ以外に彼らにはベスト盤が沢山あるのです。で、それをオリジナルだと思って買ってしまったバカがいるわけですがね。「あたしだよ」と、人のギャグを使ってしまいました(^^ゞ話を戻して、ベストと行ってもリバティから出たのもあるのですが、会員制で家庭向きの音楽を編集して届けていたいわゆる「レコード・クラブ」から、の依頼でリバティが出していた盤が結構あります。これが新しいタイトルつけて、ジャケットも新しくして出てるのでインターネットで見つけたらオリジナルと見分けが付かないのです。一応、自分で調べた「アルバム・リスト」を持っていて、それで探しているのですが、50ギターズは70年代後半から80年代にはレコード会社も変わって出され続けているので、そこがリストに仕切れず、買ってみるしかないと言う状態です。
そう、50ギターズは80年代になっても出続けているのです。20年間です。これも「人気があった」の理由の一つにはなるでしょう。
 ということで、今回で10枚目ではあるのですが、旅はまだ続くのであります。これからも、ゆるゆるとまいりましょう。
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Liberty Records (LSS-14033)
Return To Paradise
 多用されるパーカッションからモンドの香りただよう50ギターズです。「Visit Hawaii」で使用されたスティールギターが再び登場しますが、あの時よりアコースティック・ギターとの絡みがうまくなっている気がします。何となく日本の「ゴンチチ」を思わせるようなギターの音がします。3曲目のアコギなんて、本当に彼らが弾きそうなフレーズが散見されて、はじめて聴いたとき、一瞬「アレッ」と声を出してしまいました。おそらくモンドつながりなのだと思います
 確かに「なごむ」サウンドといえばそうなのですが、私が50ギターズに求めているサウンドはこういうものではないなあ、と9枚目までたどり着いた今、そう感じるのも事実です。これを最初に聴いていたらもう少し別な感想を持ったのかもしれませんが、前作「エスパーニャ」に感心したものとしては、「こうじゃないだろう」などと分不相応な感想を持ってしまうのです。
 50ギターズよ、ラテンに戻れ。と願いつつ次作へ
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Liberty Records (LSS-14032)
Espana
 数ある50ギターズの中で、私がかなり気に入っている1枚です。イージー・リスニングだと思って、バックで流しつつ本でも読もうかなんて思ったら、もう、あなた、1ページも進みません。ふっ、と気がつくと音楽に聴き入っている自分がおるわけです。いや、ほんと。ほかのことができなくなりますのでご注意を。
 このアルバムの良さは、「瞑想」でのトミーさんの猛烈な速弾きのようなソロの部分と、それを包み込み流れる、まさに「アンビエント」なサウンドの一体感にあると思います。すべての楽器が主張していないようで、主張している。とか何とか音に身をゆだねながら考えるでもなく考えている。まさにイージー・リスニングの極地です。
しかし、「スペイン」なので、1曲目こそ、カスタネット使ったりしてそれらしさを出していますが、2曲目からボサノバになるのはなぜ?まあ、良い気持ちだからOKか(^。^)
 ところで、この盤、かなりうまくディジタル化できたと思います。B面でちょっと「プチ」音が残っているところとかありますが、A面は音の広がりとか含めて、上出来だと思うのですが、いかがでしょう。もう何年もこんな事やってきていますが、「盤の状態」=「音の状態」にならないところが不思議です。ターンテーブルに載せて、針を落としたときには結構「ブチブチ」言っていても、ノイズを落として行く過程でこの盤のように見違える(聞き違えるか?)ような音になって行くときと、全くその逆の時があります。不思議なものですなあ。
 最後に補足です。アルバム・タイトルはカタカナで書くと「エスパーニャ」なので、綴りの最後の「n」はその上に「〜」の着いた記号です。何と読むのかしら「にゃ」いので、ごめん(しゃれてる場合か>おれ)。HTMLで書いていると、これが表示できないのでしかたなく「n」にしてあります(シフトJISで表示する方法ご存じの方がおられたら、教えてください)。また、ZIPファイルの方も文字化けしてDLできないといけないので、「n」となっています。IDタグでは表示ができるので、きちんとしてあります。まあ、うっとりしてください。
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Liberty Records (LSS-14031)
Border Town Bandido
 50ギターズが再び国境の南へと戻ってきました。7作目は題して「国境の町に巣くうならず者」。でも、なんだかマカロニウエスタンみたいに見えるのですが…。1曲目、いきなりトミーさんのエモーショナルな速弾きを聴かせて、こちらの耳を奪い、ゆったりとした「太陽は燃えている」に続く所なんか、なかなかやってくれます。4曲目で取り上げているのは、リッチー・ポドラー、元の名リチャード・ポドラー、またの名をリッチー・アレンの作品。おまえは多羅尾伴内か、と突っ込みたくなるかもしれませんが、3通りの名でいろんな所に出てくる人です。リッチー・アレンの名前では、パシフィック・サーファーズを率いてサーフ系のアルバムを2枚発表。4曲目の「Stranger From Durango」はこの中に入っている曲です。ちなみにデュランゴはメキシコにある街の名前だそう。リッチー・ポドラーでは、ゲイリー・アッシャーと組んで曲を作り、ホンデルズ等に提供。同時にセッション・ギタリストとしてレコーディングにも参加。少し年が下って、リチャード・ポドラーの名前で、スリー・ドッグ・ナイト、アイアン・バタフライ、ステッペン・ウルフ、ブルース・イミジ等をプロデュースした人。この曲、もともとバラードではありましたが、ここでのアレンジは見事に、サーフ音楽とはかけ離れています。
 話を50ギターズに戻しましょう。前作で得たトミー・テデスコというリード・ギタリストを活かしつつも、ティファナ・ブラスを思わせるホーンを配したり、タンゴのリズムを使ったりと、アーニー・フリーマンのアレンジも好調です。私は11曲目の何ともいえないさわやかな哀愁が好みであります。
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Liberty Records (LSS-14030)
Maria Elena / 50 Guitars
 50ギターズ6枚目のアルバムにして、彼らのスタイルを決定づけた1枚。いや、スタイルはすでに1枚目でできていたのです。必要なのは50本のギター系楽器に乗っかるリード楽器でした。それを求めて、ギャレット氏は世界を彷徨したわけです。しかし、幸せの青い鳥は自らの手元にある。これは物語の定番ですな。そしてここでもその定番は有効だったわけです。いや、定説か?まあ、どうでもよろしい。
 「リードが欲しいと思ってたら、同じ町内に、名前も同じトミー君がいたじゃないか。」てなところでしょうか。今回のアルバムからソロ・ギタリストとしてトミー・テデスコの名がクレジットされるようになります。ジグソー・パズルの最後のピースがはまるように50ギターズサウンドが完成します。1曲目のマリア・エレナをお聴きになるだけで、完成度のほどがおわかりいただけるだろうと思います。トミーさんの情感たっぷりのギター・ソロで幕を開け、満を持したかのようにギターズがバックに入り込む瞬間の美しさ。それにしてもトミーさんのギターは良く歌います。1枚目から彼を使っていれば遠回りをしないで済んだものをと思いつつも、ハワイやイタリアもあれはあれで結構なものでしたから、文句は言いますまい。
 選ばれたラテンの曲も、耳になじむものが多いですね。ポインジアーナとか、アマポーラ、そよ風と私(もうちょっとテンポ良くやって欲しい気もします)。なぜかラテン好きだった私が中学氏の頃から口ずさんだ曲ばかりです。今回初めて聴いた、フラメンコ・ラブというのもアレンジの良さも手伝い、かなり気に入りました。皆様方はいかがでしょう。
 さあ、これからはしばらく、この調子で国境の南あたりをうろついていただきましょう。
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Liberty Records (LSS-14028)
50 Guitars Go Italiano
 50ギターズの、いや、スナッフ・ギャレット氏の模索はまだ続いています。自分探しの旅へ出た彼らはイタリアにやってまいりました。今回はマンドリンとアコーディオンをフィーチャして、旅の思い出を届けてくれるのです。と、出来そこないのライナーみたいな書き出しをしてしまいました(´。`)
 正直なところ、このアルバムを聴いても、あんまりギター・アルバムを聴いたと言う気はしません。どこが「ギターズ」やねん!と文句の一つも言いたくなるかというと、そういうわけでもないというアンビバレントな私です。やっぱり、アレンジの仕方、バックのギターも含めた弦の処理がうまいからだと思うのですが、とても豊かでふくらみのある音が、優雅な気分を聴き手に持たせるからだとおもいます。アレンジメントは前作から、アーニー・フリーマンが担当しているのであります。  また、選曲がよろしい具合で、我々くらいの(50代ですな)年代の者なら必ず聞いている、歌ったことのある曲がちりばめられています。アメリカ人もそうなんでしょうか?まあ、「ボラーレ」はミッチー・ミラーで有名なのでしょうが、彼らもやっぱり、「帰れソレントへ」なんてのを音楽の時間に歌っていたのでしょうか?いかん、妄想がふくらみだした(^^ゞ
 ということで、必ずしも「50ギターズ」という名前にはふさわしくないかもしれませんが、郷愁を誘う1枚であることは確かです。
 もう一つ、1曲目の「オー・ソレ・ミオ」のソロ・ギターにはクレジットが入っていませんが、トミー・テデスコらしい響きがいたします。そして、いよいよ次のアルバムから彼がソリストとしてクレジットされて、50ギターズの真価が見えてまいります。待たれよ、しばし。今度の土日に仕事が入らないことを祈る!
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Liberty Records (LSS-14025)
50 Guitars Go Country
 高田渡ファンには「シラミの旅」でおなじみ「Wabash Cannon Ball」で幕を開ける50ギターズ4枚目。前回のハワイではスティール・ギターをフィーチャーしておりましたが、今回はエレキ・ギターをメインに据えております。真、簡単に言うとエレキ・インストなんですが、普通のエレキ・インストとはひと味違うのは、やはり多数のアコースティック・ギターズをバックに従えているところ。このあたり、レア・インストのページでご紹介しているエキゾティク・ギターズのカントリー・アルバムと聞き比べていただけるとよくわかると思います。
 リードを取るエレキも複数本あったり、バックのギター群にはマンドリン(?)も加わったりと、結構複雑な作りをしています。この4枚目からはアレンジャーにアーニー・フリーマンがクレジットされており、以降50ギターズのアレンジは彼が担当します。問題はリード・ギターを誰が弾いているのかです。そろそろトミー・テデスコ氏が登場しても良さそうなのですが、どうも彼の特徴を持つプレイが見つけずらいのです。使われているエレキがフル・アコもしくはセミ・アコのような音を出しているのが原因のような気がします。
 個々の曲を聴くと悪い演奏ではないのです。1曲目のように多数のギターの音で機関車の音を表現するなんて粋なものです。センチメンタルさがそこはかとなくただよい良い気分になってくる演奏も多くあります。しかし、全体を通すと、前回のアルバムと比べると、なんだか中途半端な印象を持ってしまう1枚であります。ま、好みの問題かもしれませんが。ご自分でお聞きになって判断いただければと思います。
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Liberty Records (LSS-14022)
50 Guitars Visit Hawaii
 1枚目、2枚目とある意味ではオーソドックスなギターアルバムを提供してくれたスナッフ・ギャレット氏が、素っ頓狂なことをやってくれました。「国境の南」から、「国境の西」。太平洋のど真ん中に、飛び出してしまったのがこのアルバム。エキゾチックなギターをバックに、ハワイアン。スチール・ギターが響き渡ります。これもエキゾチック、エスニックと言えばいえるでしょうが、何となく「?」が頭に3つくらい着きそうな感じではあります。
 しかし、これが「ゲテモノ」かというと、全く違うと言うところが、立派な所。1曲目のイントロで、ギターズ(あえて複数形にしてみました)の音が寄せては返す波を表現するところから聴き手の気持ちをしっかりつかんでくれます。それに乗っかるハワイアン・スチール・ギターの音の気持ちの良いこと。このギタリストが誰なのかのクレジットがないのが残念です。1、2曲目でくつろいでいると、ボレロのようなアレンジの3曲目「Pagan Love Songs」で揺り起こされ、さらに、スチールが妙にかわいい4曲目に続くなどと、違和感のない起伏を持って曲の並びも良くできていると感じます。なお、この3枚目からプロデューサーのクレジットがトミー・ギャレットと表記されるようになります。1・2枚目はバンド名にはトミーの名前が入っていても、プロデューサーには彼の名前がなかったのです。ちなみに1枚目はフェリックス・スラトキン(Felix Slatkin)、2枚目はプロデューサーのクレジットなし。
 20数枚ある50ギターズの中でも異色の1枚お楽しみを。なお、盤の状態がいまいちで音質にやや不満が残るかもしれません。何度かやり直したのですが、これが精一杯でした。
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Liberty Records (LSS-14016)
50 Guitars Go South of The Border Vol.2
 1枚目がビルボード・アルバムチャート36位と善戦し、気をよくしての2枚目です。メロディ・パートは引き続きローリンド・アルメイダ。しかし、1枚目同様ほとんど目立ったことはしていません。
 ですが、音(ギター)全体を包み込むエコーというか、最近はやりの言葉で言うと「空気感」が大変心地よく感じられます。その「空気」に感情を感じる私です。録音に力が入ってるなあ。さて、アルメイダ氏がここでは短いライナーを担当し、このアルバムでのギターの使用法について解説をしておられます。これが50ギターズの基本路線だと思いますので、つたないながら訳しておきます。翻訳が本職の方は黙って、にやりとしているよーに(^^ゞ
 「このアルバム、及びこの前のアルバムではさまざまなタイプのギターの特質が活用され、素晴らしい効果を上げています。例えば、アメリカ風の(ピックで弾く)ギターは2つのセクションに別けられています。片方のパートはベーシック・リズムを形作る演奏をしています。それらは、対位旋律、言い換えると「背景」を演奏する反対側のギターと対照をなすのです。深みを与えるために、これらの楽器にはギタロネと呼ばれるメキシカン・ベース・ギターのセクションが加わっています。前面にはクラシック・ギター(指で弾くもの)が配置され、メロディやソロ、時には対位旋律を担当します。」
 ということで、50台とまでは行かないまでもかなりの数のギター&ギタリストが参加しているものと思われます。ちなみにこのギターはすべてギブソン社のご提供によるものだそうです。
 1枚目と2枚目、どちらが良いかと聞かれたら、私はこの2枚目を押したい気分。「やり方がわかってきた」と言うところでしょうか。でも3枚目でぶっ飛びますから、ご用心(^。^)
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Liberty Records (LSS-14005)
50 Guitars Go South of The Border
 1961年に発売された記念すべき50ギターズの1枚目。ソロ・パートはローリンド・アルメイダが勤めております。ジャズの人ですね。短いライナーによると参加したギタリストは彼のほかに、バーニー・ケッセル、ハワード・ロバーツ、アル・ヴィオラ、ボブ・ベイン、タイニィ・ティンブレル、ビル・ピットマン、ホセ・バロッソと記されています。私の知らない人もいますが、知っている人はソロまたはリーダーでアルバムを出しているLAのファースト・コール・ギタリストたちです。中でもボブ・ベインと言う人は、ナット・キング・コールのレコーディングでのギターを勤めた人で、50年代末LAのトップギタリストの一人です。本人の談によると、まだ東海岸でくすぶっていたトミー・テデスコから仕事をくれと電話があり、LAのスタジオへ呼んでやったのだそうです。そのトミー・テデスコが50ギターズのリード・ギターに収まるのはもう少し後になります。
 これらの人たちがこの年の2月に3日間にわたって行ったセッションによって作られたと、ハリウッド中のギタリストがかき集められた性で、この3日間はほかのスタジオには明かりがともらなかったと書いています。そんな大げさな(-_-メ)。
 さて、そのテーマは「メキシコ」です。50ギターズが以降たびたび取り上げるテーマであります。アメリカに最も近いエスニック。おそらくそれが郷愁というかロマンチックな気分を抱かせるのでしょう。演奏はその期待を裏切らず、ロマンチックなものになっています。61年という事は、私はまだ小学校の低学年。リアルタイムで聴いてもとても興味を抱いたとは思えませんが、もうあと数年、小学校の高学年になった頃にはラテン音楽やタンゴ、そして101ストリングス(50ギターズはこの名前からインスパイアされたのでは?)などのイージー・リスニングも好んでいたので、リアルタイムで出会っていたら、買っていたかもしれません。
 純然たるイージー・リスニング。毒にも薬にもならない。ぐっと来るところがない。もうちょっと何かプラスしてほしいという気持ちが沸々とわき起こってきません?私は来ました(^^ゞしかし、このままでは終わらないのです。そこがハリウッド音楽工房の腕の見せ所。まあ、順々にまいりましょう。
 ところで、このアルバムと、次にお届けする2枚目はCD化されています。しかし、これが12曲収録なのに、曲名が10曲しか書いて無くて、しかも順番無茶苦茶という手抜き仕事CD。あんなの買うくらいなら、私のところで済ませて十分です。おっ、余計なことを書いてしまった。

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