1999年3月に買ったCD


Goodbye Columbus / The Association  中身をわかって買ってるとはいうものの、このCDで2400円(税抜き)はないで。半額でええんとちゃう。今時、関西じゃマクドナルドはダブルチーズバーガーが半額で、チーズバーガーより安くなると言う不思議なことが起こっとんねやで。収録時間26分58秒。うちアソシエーションの曲は実質3曲。「怒るで、実際!!正味のところが!!!」と横山やすしの霊が乗り移って来たところで改段(^_^;)。
Goodbye ColumbusA Moment To Share
How Will I Know YouLove Has A Way
Dartmouth? Dartmouth!A Time For Love
Goodbye Columbus(instrumental)So Kind To Me
Ron's ReverieGoodbye Columbus (single)
It's Gotta Be Real
 でも、僕はこの「Goodbye Columbus」、好きなんですよね。それはフィリップ・ロスが好きだったと言うことも関係するのですが。彼らのオリジナルアルバムで唯一持っているのがこれだったりする私です。イントロでいきなり盛り上がって行って、甘く切ないメロディにつながるという構成は憎いじゃないですか。リードの後をフォローするようなコーラスと言うのも僕の好きなパターンなんです。「Cherish」、「Never My Love」に続く彼らの代表曲だと思うのです。「です」ばっかりで終わってることに気づいたところで改段(^^ゞ
 残りの2曲はテリー・カークマンの曲で、「It's Gotta Be Real」は初めて聴いたとき、テンプテーションズのケン・ヘンドリクス(名前不正確、ファルセットの人)を呼んできてそれにアソシエーションがコーラス付けてるんだと思いました。このリードボーカルは誰?今回久々に聴いて、ますます謎になってしまった。「I can give you anything but my love」の人か??もう1曲の「So Kind To Me」はなんと言っても、ジョー・オズボーンのベースと、目立たぬようにミックスされても目立ってしまうハルのタム回しが気持ちがいい曲。
 この映画は上映されたときには「ある愛の詩」の大ヒットの流れの中で受け取られたという気がします。シチュエーションが似ているところがあるからね。でもこちらはハッピーエンドではありません。自分の道を自分の責任で進んで行くことを選ぶという正しい青春小説なんです。だからヒットしなかったのかな。ライナーにはフィリップ・ロスの小説は読みやすいなんて事書いてるけれど、きっと佐野さんはロスのデビュー作の「さよならコロンバス」の短編集しか読んでないからそんなこと言うんだと思う。彼の作風はその後飛躍的に変化するんですよ。「ポートノイの不満」、「乳房になった男」なんて「これが現代小説じゃ!!!修行せい」と言わんばかりの作品だし、「The Great American Novel」に至っては、私5ページも行かないうちに自分のボキャブラリーに絶望して静かに本をおいて、二度と触れなくなったという始末。なんだか、坊主憎けりゃ…みたいになって余計なことを書いてしまい失礼しました。

The Association  ここから先の作品は、私初めて耳にするものばかりです。いきなりカントリーで始まったのでびっくりしました。しかもドブロまで使っている。なんか違うなあと言う感じ。2曲目の「Yes I Will」にしても曲は結構魅力を感じるのだけれど、コーラスにそれまで持っていた繊細さを感じない。逆にそれまでのアソシエーション路線を受け継ぐ3、4曲目も、美しいけれど、あくまでアルバム中の1曲と言う程度の魅力しかない。
Look At Me,Look At YouI Am For Europe
Yes,I WillBroccoli
Love AffairGoodbye Forever
The NestBoy On The Mountain
What Were The WordsUnder Branches(single)
Are You ReadyYes,I Will(single)
Dubuque BluesDebuque Blues(single)
Under Branches
 そう、今こうして書いてきて気づいたのだけれど、このアルバムには核になる曲がないのですよ。傑作「Birthday」にもシングルとして大ヒットした曲はなかったけれど「Everything That Touches You」を中心にしてトータルな魅力があった。3曲目は「Rose,Petals....」を受け継ぐ物を持っているけれど、その他の曲のバラバラさの中に埋没してしまっている。同じ事が7、8曲目にも言える。
 ソフト・ロックというイメージを払拭したいという気持ちがあったのかもしれないが6曲目の「Are You Ready」では完全にこの年代の普通のロックバンドと化している。ところが次の曲「Dubuque Blues」ではカントリーと結構融合したような不思議なサウンドを聴かせる。8曲目も従来の路線を踏襲する。ところが9曲目ではまたかなり荒っぽさを全面に出している。バンドとしていろんな面がありますよという事を訴えるよりは、聴き手に混乱と不統一を与えるだけの構成だ。
 凝った構成の曲もあったり、おもしろい曲はたくさんあるのに、これでは下降線をたどるわなあと思ってしまうのが残念。プロデューサーが悪いのか、ロックバンドであることを意識して、打ち出さねばならなかった時代が悪いのか。難しいところだ。
 ところで、ライナー書いてる人、いくら何でも無理褒めのしすぎですぜ(-_-;)ここまで書くと半可通の青少年に悪影響が出そう。

The Association "Live"  ライブでここまで出来れば凄いじゃないか。僕が客席にいたとしたら、絶対涙流して、手を叩いてるぞ。心配だったリズムセクションも1曲目(下の曲名リストでは1曲目は違う曲になっているけれど、これは楽屋でがやがやと唱っているのを収録してあるからで、ライブは2曲目から始まる)「One Too Many Mornings」の、凄い勢いの出だしでちょっとひやっとしたけれど、歌が始まればもうOK。破綻なく頑張っている。ただし、「心変わりはないからね、君(邦題:かなわぬ恋)」のリズムの「ノリ」はやはりつらそう。あのドラムは難しいんだと再認識した。2曲目でサイドギターのチューニングが狂ってるので心配だったが、他のギターが途中からカバー(こういうとき大所帯のバンドは心強い)。3曲目前のくだらないMCの間にチューニングし直して事なきを得る。これ以降もMCはナイトクラブでライブしているかのような、くだらなさ。ロックバンドのMCじゃないぞ。ま、曲に入ってからの美しさとの落差をねらった技かもしれないが、ファンとしてはもっとスマートにしてくれた方が世界に浸れると思うのだ。
Dream GirlSeven Man Band
One Too Many MorningsThe Time It Is Today
Along Comes MaryDebuque Blues
I'll Be Your ManBlistered
Goodbye ColumbusWhat Were The Words
Let's Get TogetherRemember
Wasn't It A Bit Like NowAre You Ready
Never My LoveCherish
Goodbye ForeverRequiem For The Masses
Just About The SameWindy
Babe,I'm Gonna Leave YouEnter The Young
 以下、出だしに書いた文の通りの世界が展開する。「Goodbye Columbus」の出だしの前に全員がバラバラにナンセンスな言葉を話し出して、曲にはいるのにはちょっと感動した。ライナーでは「Get Together」の演奏はヤングブラッズにはとても勝てないと言う風に書いてあるが僕はそうは思わないんだけど。なんだか今回ライナーの人とは意見を異にすることが多いようだ(^_^;)。
 アナログでは2枚組だったのでいちいち書いているときりがないけれど、ゼップの1枚目に入っていた「Baby I'm Gonna Leave You」をやっていたとは驚き。この曲とアレンジを大きく変えた「Dubuque Blues」の荒っぽさがっちょっといただけない程度であとは良いライブ盤だと思う。「Requiem For The Masses」がライブで感動を呼んだというのは十分納得できる。

Stop Your Motor / The Association  今回も、結論から先に言いますが、このアルバムはかなり良くできていると思うのです。1回目聴いたときは、大したことないという印象だったのですが、コメント付けるために聴き続けていると、だんだん味わいが出てきて、今は進んでプレーヤーにかけています。あえて書けば、「Birthday」の次にはこれだと思うほど好きになっています。
Bring Yourself HomeAlong The Way
Funny Kind Of SongTravelers Guide(Spanish Flyer)
That's Racin'Seven Virgins
P.F. SloanAlong The Way(bonus)
Silver MorningP.F. Sloan(bonus)
It's Gotta Be RealBring Yourself Home(bonus)
The First SoundThat's Racin'(bonus)
 ただし、さあ、バンド名を当てましょうというブラインドテストをされたとしたら、いったい何曲をアソシエーションだと言えるかと考えると「?」が付くことも事実。でもそれは逆に言えば彼らが新しい方向性をやっと見いだしつつあったと言えるんじゃないでしょうか。
 1曲目の「Bring Yourself Home」はブラインド・テストではきっと僕は5thディメンションだと答えるでしょうね。特にサビのコーラスは女声が入ってるんじゃないかと思う位で、今までのアソシエーションのハモとは違う。でも、ジョー・オズボーンの面目躍如と言えるエモーショナルなベースラインと相まって、ものすごく盛り上がる(私の気持ちがです(^^ゞ)。特にボーナスのシングルバージョンの出来は素晴らしいです。5曲目の「Silver Morning」はブラスまで混ぜた、分厚いサウンドに拮抗するように厚いコーラスが堂々としていて、ずいぶん男性的なたくましさを感じる。他の曲もかなりの水準の出来だと思うのだけれどなあ。これでも再浮上は出来なかったとうのは気の毒としか言いようがない。
 ただし、1曲だけ、「何故?」と思う曲があります。たぶんこのアルバムを聴いた人は全員思うだろうと思うのですが、ジョーニー・キャッシュ(本人なのか、物まね(^_^;)なのか、判断が付かない)のようなカントリーそのまんまの3曲目です。
 今までアソシエーションの曲の中では一番不思議な曲だと思っていた「PFスローン」が、こうした流れの中で聴くと一番今までのアソシエーションらしいと感じてしまった。それにしてもこの曲、お節介もいい加減にしてくれと、僕がスローン氏なら思っただろうな。  最後に書きますが、このドラムはハルじゃないですよね。スタイルが全然違っていて、セッションマンだったらジム・ゴードンのスタイルだと思うのですが、先生、いかがなもんでしょう。

She Talks To Rainbows EP / Ronnie Spector  R&B系に弱い私だって、ロネッツはCD1枚だけだけれど、もちろん持ってます。「Be My Baby」のイントロのキックとスネアに心をふるわせなかった人間は私たちの世代ならまずいないでしょう。さらに「Don't Worry Baby」を歌ってると言うんだから、買わないわけには行かない(なんだか否定表現の連続で意味が分かりづらいぞ>おれ)。
She Talks To Rainbows
Don't Worry Baby
You Can't Put Your Arms Around A Memory
Bye Bye Baby
 それで、最初に言っておきますが、このシングルCDは上等のスピーカーや特にヘッドフォンで聴かない方がいいです。最初そうして聴いたのですが、ロニーの声にハスキーを通り越してアルコールなどで焼けたようなざらつきを感じて、びっくりしてしまいました。そっちにばっかり気が行って、曲が楽しめない。楽しみだった「Don't Worry Baby」も平板で魅力のないものに聞こえてしまいました。悲しくなって、封印してしまおうかと思ったくらいです。
 数日して、仕事先で資料の整理をしながら、ラジカセでもう一回聞き直したのですが、そうすると、逆に彼女の声が生き生きと聞こえてきます。現金なものでそうなると「Don't Worry Baby」がその前に聴いた時のスカスカな感じから、むしろシンプルで、たしかに「Be My Baby」へのオマージュとして作られたのだということがBB5のバージョン以上に感じられ、聞き惚れてしまいました。それにしてもこの曲のCからDへの転調のうまさそして再びCへ戻るところ、非凡ですなあ。
 残りの曲ですが、1曲目「She Talks To Raibows」はヘビーというか陰鬱なムードの曲。ギターのディストーションが効いていますが、うるさいことはありません。むしろ最近のやたら楽器の数が多く、シンセなどが鳴りっぱなしの曲と比べると、ドラム・ベース・リズムギターというシンプルな編成は、聞き易い。でもこの曲ではヒットは望めないだろう。いっそのこと「Don't Worry Baby」を1曲目に持ってきた方が話題を呼べたのにと思ってしまう。3曲目はジョニー・サンダースの曲。ロニーのハスキーボイスが楽しめるが、同じメロディの繰り返しが多くちょっと退屈。4曲目の「Bye Bye Baby」は「Be My Baby」のドラムから始まり、「うぉっ、ほー」も聴けるという中年向けサービス満点の曲。
 どこかの金持ちの人、大阪にもスイート・ベイジルを建ててください。ピーター・ヌーン聴きたいよ〜。「I Understand」一緒に歌いたいよ〜〜。
 中年らしからぬ取り乱し方をお許しあれ(^_^;)

Island Of Real / The Rascals
Lucky DayEchoes
Saga Of New YorkButtercup
Be On The Real SideTime Will Tell
Jungle WalkLament
Brother TreeProve It(Bonus)
Island Of RealLove Is A Woman(Bonus)
Humming Song
 1972年に発表されたラスカルズの最後のアルバム。きちんとリマスターされて、かなり音質は良くなっています。リアル・タイムでこのアルバムを聴いたときには、結構いい作品なのになぜ解散するんだろうなんて思ってたのだけれど、今回CDで聴いてみると、本当にいいなと思ったのは1曲目の「Lucky Day」と2曲目の「Saga Of New York」7曲目「Hummin' Song」ぐらいだ。8曲目の「Echoes」なんて、ディオンヌ・ワーウィックの出来損ないみたいな曲で、確かに彼女たちも正式メンバーではあるけれど、なぜこれがラスカルズなんだといいたくなる。エディに続いてジーンも抜けて、コーラスがなくなったのを補うために起用したのだろうが、やはり違和感は否めない。
 いい方で言えば、リズム・セクションのノリはさすがで、ディノのシンバルと、ロバート・ポップウエルのよく動くベースラインは楽しめる。バジー・フェイトンのギターはリズムに回るときは歯切れよく、リードを取るときはねちっこくも鋭いプレイ。でもB面に当たる曲は「Peaceful World」の悪い面を引きずったようで、冗長さを感じる。ボーナスの2曲はそこそこの仕上がりの曲だが、何でこの曲がオクラに…。と思うほどの曲ではない。
 しかし、なんにしてもこれでラスカルズの全作品がCD化されたわけで、めでたい限りです。

Surf 'N' Drag / V.A.  「サーフ&ドラッグ」で括るにはちょっと苦しい曲もあるけれど、細かいことは言わない。優れた選曲のコンピだ。しかもジャケットもグッドじゃありませんか(決しておやじ趣味で言っているのではない)。日付を見ると90年の発売になっている。よくも廃盤にならずに残っていてくれたもので、教えていただいた鶴岡さんにいつもの事ながら感謝したいです。
Lonely Surfer(Jack Nitzche)Avalanche
Summer NightOut Of Limits(Marketts)
RumbleWoody Wagon
The Last RaceBatman Theme
Competition Coupe(The Timers)Drums A-Go-Go(Mel Tayler)
Forbidden City(John Buck And His Blazers)Bullseye
Let's Go(Routers)Bang Bang Rhythm
Sting RayWalkin'(Jerry McGee And The Cajuns)
TelstarThis Guitar Was Made For Twangin'
PipelineDaydream(Duan Eddy)
Ski Surfin'(Avalanches)
 納められた中で気に入ったのはまず2曲目の「Summer Night」。ナイトクラブにいるような気分になる曲だけれど、夏の夜の浜辺で聴いたら気持ちよさそう。グラスの中で氷が溶ける音が聞こえて来そうで、うっとりとなります。もちろん1曲目の「Lonely Surfer」は名曲。あの6弦ベースの黒い情念が渦巻くような音に海底に引きずり込まれそうでちょっと怖いが。4曲目の「Last Race」も6弦ベースを使っていると思うのだが、普通のギターと区別が付きにくい。
 次は、ルーターズだけれど、どの曲でもハルのドラムはかっこいいが、ギターは今一と言いたい。「Let's Go」のアレンジはベンチャーズの方がずっといい(「アレンジ」と言ってるところがみそ(^_^;)。しかし、彼らは今やこの曲は大阪の書く小学校の運動会での応援歌の定番となっていることをご存じだろうか。僕も娘が小学校にはいるまで知らなかったのですが、応援合戦というプログラムで「タンタンタタタンタタタター(これ手拍子)レッツ・ゴー」というかけ声を聞いてびっくりしました。  閑話休題。「Pipeline」でもいきなりピックミスやってくれたり(しかも2コーラス目でもほぼ同じ所でミスる)で、これがサラセノさんのギターか?ちょっとがっかり。
 しかし、次はポイント高いです。今回初めて聴くアバランシェス(The Avalanches)。「Ski Surfin'」と「Avalanche」の両曲ともアレンジは格好いいし、2本のギターのサウンドも変化に富んでいてうまいし。こんなのを知らなかったなんて恥ずかしい。どちらがトミーでどちらがビリーかと必死になって聴いたけれど、どちらもビリーのような気がしてギブ・アップです。まだまだ修行が足りない。デビッド・ゲイツのベースというのも今回初めて聴きましたがフィンガー・ピッキングで結構センスいいラインを弾いている。とにかくこの2曲のためにこのCDを買っても惜しくないです。
 次にお勧めしておきたいのがメルの「Bullseye」。メルが亡くなった後マジックスのアルバムは無事全曲CD化されたので、まだの人はそっちで買っても良いですが、このギターがすべての音が粒がきれいにそろっていて、素晴らしいです。これはビリーさんじゃないかなあと思うのだけれど、言い切る自信はない。メル名義のもう2曲はハルのソロアルバムでも取り上げられている曲で、聴き比べるとおもしろい。たしかにハルの方が正確で良いドラムだと思うけれど、メルの少し突っ込み気味なエネルギッシュなドラムは僕はやはり好きだと再認識。ベンチャーズのライブの魅力は彼がいたからこそですよ、ね、ね、ね。
 買う前にはジェリー・マギーの曲が楽しみだったけれど、これはどうと言うことのないインスト。
 最後のデュアン・エディの2曲だけれど、「This Guitar Was Made For Twangin'」が「憎い貴方」のカバーだとライナーに書いてあるのだけれど、同じ所はイントロだけだと思うのだけれどどうなっているのでせうか(思わず旧かなになってしまった(^_^;)「Daydream」はラビン・スプーンフルの曲です。何故にこの曲がこのコンピに?の代表。

Sessions 1996 / Brian Wilson And Andy Paley  1996年、Andy Paleyとの共同プロデュースで作られていた作品です。ゲイリー・アッシャーとの「ウイルソン・プロジェクト」で作られた作品が結構収録されています。いくつかの掲示板ですごくいいという書き込みが多かったので、かなり期待が高かったのだけれど、正直言って、僕にはそれほどの出来とは思えない。音質もここのところSOTや「Sweet Insenity」、「Bamboo」などハイクオリティのものになれてしまったので、ちょっとがっかり。それでも従来のブートの音質から比べるとかなりいいことはたしか。
Getting In Over My HeadIn My Moondreams
You're Still A MysteryMary Anne
Chain Reaction Of LoveSlightly American Music
Soul Searchin'Proud Mary
It's Not Easy Being MeProud Mary
Desert DriveProud Mary
Sataurday Morning In The CitySoul Searchin'
This Song's Gonna Sleep With You TonightEverything I Need (The Wilsons)
MarketplaceEverything I Need (The Wilsons)
I'm BrokeUntitled
Must Be A Miracle
 出だしの数曲でブライアンの声が妙に若く聞こえるにはピッチでも変えているのだろうか。2曲目と4曲目はBB5が参加しているので当たり前かもしれないが、久々のビーチ・ボーイズの新作を聴いたという感じ。出来もそんなに悪くない。「MIU」よりはましではないだろうか。残りの曲も、「Love You」と「Brian Wilson」の流れを組む曲と作りだが、このレベルならお蔵入りになったのもうなずける程度のロックン・ロールだと思う。9曲目「Marketplace」はタイトル通り市場にならべられた品物が次々と登場するという曲だが、コーラスが不思議な不協和音になっていて、ヘッドフォンで聴いていたら頭がくらくらした。
 13曲目の「Mary Anne」はFour Seasonsのものとは別曲ですが、15曲目から続く「Proud Mary」はあの「Proud Mary」です。いかにもブライアンらしいホーンのアレンジに女性コーラスがかぶさり、ブライアンもR&Bシンガーになってシャウトしています。16曲目ではさらにニューオーリンズ色を濃くしたホーンとゴスペルの香りさえするコーラス。アレンジとしてはこれが一番かっこいいけれど、もうブライアンの世界じゃない。17曲目は前のを基本アレンジにしてもうちょっとパターンを変えたというアレンジ。さらにブライアンのボーカルの非力さが強調されてしまった。バックの女性コーラスだけ聴いていると気持ちいいですが。
 さて、中でかなりいいなと思ったのは1曲目のリアル・オーディオにした「In My Moondreams」。お聞きになればわかるように、ギターインストにブライアンのコーラスが被さるという珍しいタイプの作品で、ギターの音もいいし、控えめなコーラスもグッド。これは埋もれるのがちょい惜しいという気がする。
 くさして書いてきたように見えるでしょうが、実はうれしがっている。ブライアンの趣味がよくわかるという点と、もう聴くことはないと思っていたBB5としてのコラボレーションが聞けただけでもありがたいです。4曲目の「Soul Searchin'」はカールのリードで、彼の声が流れてきたとき、「さぶいぼ」が立ちました。こういうボーカルはカールの方が圧倒的によいですね。ブートだから著作権とか気にせず、この曲もリアル・オーディオにしてこましました(^_^)。
 最後になりましたが、マザーズ・レコードを教えてくださった、「ブライアン・ファン」さん(結構、身も蓋もないハンドルですね(^_^;)どうもありがとうございました。

Spanky's Greatest Hits / Spanky And Our Gang  高1の時だと思うが、バイタリス・フォーク・ビレッジという番組でDJをしていた故いずみたく氏がすごく良いバンドを紹介しますと言って、「想い出の日曜日(Sunday Will Never Be The Same)」と「幸せをかぞえよう(Makin' Every Minute Count)」をかけた後、「このバンド良いでしょう。僕は今これに刺激されて、同じようなバンドを作ろうと思っているんです。」と語っていた。それが「ピンキーとキラーズ」。「恋の季節」を聴いたときにはスパンキーは日本ではこうなるのかと愕然とした記憶がある。それはさておき、その番組で胸が締め付けられるような感動を覚えて以来、僕はこのバンドのファン。持っている曲も多かったのだけれど、中古CDの棚に寂しくたたずんでいるこのCDを見たとき、思わず買ってしまいました。
Sunday Will Never Be The SameThree Ways From Tomorrow
Makin' Every Minutes CountGive A Damn
Lazy DayANything You Choose
DistanceAnd She's Mine
If You Could Only Be MeYesterday's Rain
It Ain't Necessarily Bird Ave.Hong Kong Blues
Leaving On A Jet PlaneWithout Rhyme Or Reason
Everybody's Talkin'Wasn't It You?
Sunday Mornin'That's What You Get For Lovin' Me
Like To Get To Know YouOh! Daddy
 ジョー・オズボーンがベースを担当していることを知ったのはつい最近。確かに今回聴いてみると、「ジョーはここにいるぜ」とでも言いたげなよく動くベースラインが耳に飛び込んできた。
 ショー・ビジネスの世界で鍛えられたことをうかがわせる、多様に変化するコーラスは、今若者の間でもてはやされている「ソフト・ロック」の範疇からは少しずれているのか、これを含む2枚のベストはいつCD屋さんに行っても置かれたままになっているような気がして寂しい。それ以上に彼らのオリジナル・アルバムの復刻を願いたい(1枚目はCD化済み)。ただドリーミーなだけじゃなく、クールな面や、時にはシニカルな面を見せたり、サイケになったり、ボードビルになったり、ジャズになったりと、プロだなあと思わせるバンドです。
 あまり中身に触れなかったけれど、このベストは収録曲のバランスも良くて、とりあえず手に入れるには良い盤だと思います。アメリカ盤の「Greatest Hits」より曲数も多いし、ライナーも丁寧で良いと思う。そういう意味ではあのまま店に置いて誰か若い人に買ってもらった方が良かったのかも。

4(Soft Sounding Music) / Harpers Bizarre  1枚目のアルバムを聴いたときにも思ったのだけれど、このバンドはオムニバスの中に1曲か2曲入っていたらすごく光るバンドだと思うのだが、アルバム通して聴くと、途中から印象が薄くなる、どころかなくなってしまうと言う悪い特徴を持っている。それが理由で2枚目以降のアルバムを買っていなかった。今回中古で安かったので、このアルバム(タイトル通り4枚目)を手に入れたのだがやはり全く同じ印象。
Soft Sounding MusicBlackbird
Knock On WoodI Love You,Alice B.Toklas
Wichi Tai ToThere's No Time Like Today
Hard To HandleAll Through The Night
When The Band Begins To PlayCotton Candy Sandman
Something BetterLeaving On A Jet Plane
 1曲目はオリジナル。かつてBBキングを聴いていたギター小僧がソフトな音楽を目指すようになった顛末をつづるというおもしろい曲だ。ライ・クーダーのギターとスライドが格好いい。だがそれと好対照にドラムとベースはすごいヘボ。なぜこんなに下手と言うことがわかるようなアレンジをするんだろうと不思議になってしまう。2曲目はあのエディ・フロイドの「Knock On Wood」です。意地のようにソフトに仕上げてありますが、違和感はなく、ストリングの使い方もおもしろい。ギターのかっこよさはやはりライさんが続けて弾いているのかも。リズム・セクションはこの曲以降別人28号になっているとおもう。なつかしのジェット・マシーン(今の用語じゃフランジャー?)をつかった効果も良くて、けっして下手物ではない仕上がり。
 3曲目の「Witchi Tai To」はどこかのバンドも取り上げていた(思い出せない)別世界の不思議な雰囲気をもたらす曲。ここでもベースの使い方がうまいし、ベルやストリングスが幻想的な世界を作り出している。何語かわからない言葉が呪文のように頭に響く心地よさがある。
 4曲目はオーティス・レディングの曲。2曲目のように力ずくのソフト化はせず、アトランティックを少し軽くしたようなホーンを配して、3パートのハモを展開。これも味わいのある良い出来。
 と、ここまでは印象に残るのだけれど、ここから後、煙がかき消えるように頭に入らなくなる。1曲ずつ区切って聴いていくと決して悪い出来じゃないし、「Blackbird」や「Leaving On A Jet Plane」などの有名な曲も取り上げているのだけれど。あまりにも同じような世界が続くからか、不思議なほど残らないのです。そこがこのバンドの限界と言うところか。また中古で出てたら買うことにしよう。

Tommy James:The Solo Years (1970-1981)  正直言うと、あまり期待しないで買ったCDでした。ションデルス後期のサイケに走った後全くとりとめのなくなったサウンドが頭にあったからです。でも、ボーカルとしてのトミーが僕は結構好きだったので、骨を拾うつもりで買ったというわけです。ところが、ぎっちょん、バンドとしての制約がなくなったことがプラスに働いて、どの作品でもトミーさんはのびのびとしていて、聞いていてとても楽しい作品ができあがっています。ほぼ年代順に並べられた作品の前半はジム・ゴードンのものと思われるドラムスが素晴らしいノリを作り上げています(後半でも叩いているけれど)。特に2曲目「Ball And Chain」、3曲目のでのキック、スネア、ハイハット、どれとってもいい感じ。ベースも何曲かではジョー・オズボーンが弾いているけれど、そう多くはないようだ。ちょっとキャロルさんのようなベースもあるのだが、71年の頃と言ったら彼女はあまりこういう仕事していなかった時期だったと思うので別人だろう。
Come To MeThe Last One To Know
Ball And ChainLove Song
Church Street Soul RevivalCelebration
AdrienneBoo,Boo,Don't 'Cha Be Blue
Draggin' The LineCalico
I'm Comin' HomeGlory,Glory
I Believe In PeopleTighter,Tighter
Nothing To HideThree Times In Love
Tell 'Em Willie Boy's A-Comin'You Are So Easy To Love
 前半では、またバックのソウルフルな女声コーラスもグッド。ちょっとだるそうなトミーの歌い方を引き締めてくれている。
 では、なぜヒットしなかったかというと、曲がどれも何かに似ているからだと思う。1曲目のはじめのコード進行は「Sugar On Sunday」と全く同じだし、どこかトミー・ロウを思わせる曲があったりで、目新しさがなかったのが残念。
 72年以降はお定まりのカントリー指向が出てくる。でも、ボーカリストとしてのトミーらしさはなくなっていないので、歌は十分楽しめる。(最近の若いもんの言い方を使えば、「ていうか、僕的にはOK、みたいな(-_-;)」)
 91年にでたCDらしいので、もうそろそろなくなってくるかも。ションデルスが好きだった人、ソフト・ロックコンピで見かけて気に入った人は手に入れておくと良いと思います。少なくとも「Cellophane Symphony」よりはずっと楽しめます。
 ロック色の濃い2曲目、3曲目、アレンジのおもしろい5曲目、ちょっとポップさを前面に出した11曲目あたりがお勧め。ということでリアルオーディオでは迷ったあげくドラムの一番格好いい3曲目をどうぞ。
 蛇足ですが、全曲トミーのオリジナルなので、以下の曲リストに有名曲と同じタイトルがあっても別の歌です。

G.T.O. :Best Of The Mala Recordings / Ronny And The Daytonas
G.T.O.Sandy
California BoundSandy
Bucket "T"I'll Think Of Summer
Hot Rod CityIf I Had My Way
Hey Little GirlWhen Stars Shine Bleft
Antique '32 Studebaker Dictator CoupeNanci
Little ScramblerThen The Rains Came
No WheelsSomebody To Love Me
Beach BoyGoodbye Baby
Tiger A-Go-GoTeenage Years
 コンピに入っている「G.T.O.」しか聴いたことがないので、1枚は持っていた方がいいだろう、しかもサンデイズドだし、ということで購入した。正直言って全然ピンとこない。ヒットしたという「G.T.O.」も、なんかスピード感がないなあと思っていたのだけれど、どの曲にもスピード感や爽快感を感じることができない。歌の出来も中途半端だし。確かにセッションマンを使っているという点で、ガレージ・サーフのような荒削りさはないが、プロの人たちの協力をいただいて、この程度なら、まだガレージの荒っぽさの方がましに思えてくる。
 特に問題なのが、12曲目「Sandy」以降のすべての曲が大甘のバラードなこと。いい曲もあるが、いくら何でもこれだけ曲想の似たものが並べられると、もう飽きてきてダメ。年代順に並べたらこうなったのかもしれないが、一工夫ほしかった。
 ということで、ディトナズはもうこれでいいです。ごめんねロニー君。

The Best Of The Routers  97年に完全限定盤でワーナー・ジャパンから発売されていたベスト盤。全然知らなかった。こういうためにレコ・コレを買っているのに(ーー;)。「サーフ&ドラッグ・サウンドの代表格」と、帯には記載されているし、同時期に発売されたコンピ「サーフ&ドラッグ」にも収録されているが、サーフ&ドラッグの範疇に入れるにはちょいと感じの異なったサウンド(「Sting Ray」や「Bucket Seats」と言う曲は含まれてはいるが)。ホーンセクションがサウンドの中核を担って、それにギターが絡んで行く。そしてノベルティとしてハンド・クラッピング&フット・ストンピングが加えられている。たぶんこのノベルティの部分がこのバンドをでっち上げる際のプロデューサーの基本アイデアだったのだとおもう。チアリーディング・インストと、勝手に名前を付けてしまおう(^_^;)
Let's Go (Pony)-monoA-Ooga
Mashy(Dance With The) Guitar Man
Make It SnappyWild Weekend
Half TimeTelstar
Snap HappySnap,Crackle And Pop
Sting RayAmoeba
Let's DanceCharge
Rep RallyCrack Up
Grandstand StompStamp And Shake
Bucket SeatsAh-Ya
Big BandLet's Go(Pony)-stereo
 たぶん12曲目までが一つのアルバムだったのだろう。鶴岡さんのおっしゃる「アール・パーマー」スタイルで叩く、ハル・ブレインというのは私にはまだよくわからないけれど、確かのハルのいつものスタイルとは違う部分が多し、さらに、いつものハル先生と比べると、控えめな印象があります。ギタリストに関しては、この12曲目まででも、複数いる感じがする。「Let's Go」を何度も聞き返したけれど、やはりトミーさんが弾いているとは思えない。2曲目と5曲目はグレン・キャンベル様のギターという感じがする(自信度40%)。それにしても最近クルーの人々を呼び捨てにするのがどんどん申し訳なくなってきて、敬称が混乱してきている。
 13曲目以降は、全然別なバンドという感じ。まあ、マーケッツにしても同じ事で、いわゆる「バンド」ではないのでアルバムが変わるごとに、プロデューサーのアイデアでどんどん変わってしまうのだろうが、こうしてかりそめにしても名前が付いて、ベスト盤として編集されてしまうと、聴いている方としてはやはりややこしくなってしまう。
 曲の中身になるけれど、ここからはハル先生大活躍路線になる。14曲目の「Wild Weekend」は自信度80%でグレンのギター(おおっ、呼び捨てにしてしまった)。チョーキングの感じとかが「Darts」のギターとよく似ている。16曲目の「Snap,Crackle And Pop」は100%トミーさんのギター。サイドギターのサウンド、ピアノ、サックスの感じ、どれをとってもこれはマーケッツの音です。日本の担当者がマーケッツのテープと間違えたのではないかというのは鶴岡さんの邪説(ゴメン)ですが、僕もそれを支持したいです。さらに、もう少し付け加えればこの音はベンチャーズだと言ってどこかのアルバムに混ぜても、絶対にばれない感じ。
 だらだらと書いてしまいましたが、最後に、20、21曲目の女声コーラスのエスニックな香りはどこの国のものだろうか。うーん、わからない(^_^;)

ザ・ザベージ・コンプリート・コレクション  サベージと言うバンドは、カレッジ・フォークからGSへと移っていった日本のポップスの架け橋の役割をしたバンドだと僕は思っています。実際にデビュー曲はブロード・サイド・フォーの「星に祈りを」などの作者の佐々木勉で、一般的なGSのイメージからはかなりかけ離れている。ただ、僕にとってのサベージは「勝ち抜きエレキ合戦」でシャドウズを見事に弾きこなしていたバンドでもあります。と言うことで僕はこれまでサベージはかなりうまいバンドだと思っていました。実際このCDでもシャドウズ風のインスト曲は見事な演奏。その他のボーカル曲でもイントロや間奏でのギターはさすがと思わせるし、ドラムのノリも立派にロック・ドラムしている。さすがやなーと思いつつ聴いていたのですが、最終曲の、今回サービスでついたオリジナル・バージョンの「いつまでも いつまでも」を聴いて、びっくり。かなりのへたくそ加減。特にドラムは満足にたたけていない。これと、発売されたバージョンを比べると、最初の録音に満足しなかった担当ディレクターが、スタジオミュージシャンを使って録り直したのはあきらか。もう一度聴き直してみると、いろんな曲であるパートが不安定だったり、別な曲では良かったりと、かなりばらつきがある。どれが本当の彼らの姿なのか、今ちょっとパルプンテ(注:混乱の意 ドラクエ7早く出ろ)状態です。
いつまでもいつまでもさよならコペンハーゲン
風よ風よ空は僕達のもの
想い出の丘フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
みんな昔紅の翼
トニー明日に向かって
恋の散歩道渚に消えた恋い
この手のひらに愛を青い海と白いヨット
涙をふいて哀愁の湖
遠い夢ばらの香り
星のささやきバラ色の雲
遠くはなれていてもサマー・ワイン
スペイス・エクスプレス好きだから
夜空に夢をいつまでもいつまでも
 何はともあれ、インストの各曲は哀愁のヨーロッパサウンドが気持ちよく、シャドウズ等をよく研究しているのがわかるので、これが本当の彼らだと決めておこう。「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」はまさにハンク・マービンの音。逆に言うとシングルA面は別人の演奏。ベースなんか音が全然違う。
 ボーカル面では、本来サイド役の寺尾聡(当時)がやはりいい味を出していることを再確認。後年の大ブレイクはフロックじゃない。9曲目の「遠い夢」は彼の作曲だが、「さすらい」の原型と言っても良い出来。逆に本来のリードボーカルの奥島吉雄はあらが目立ってしまった。特に寺尾聡が抜けた後の曲では、音程までが不安定になってしまって、聴きづらいところが目立ってしまう。
リアル・オーディオはシャドウズ調の「スペイス・エクスプレス」とスプートニクス調の「さよならコペンハーゲン」で迷って後者にしました。フィンガーズも含めてここら辺のインストだけをまとめたコンピをどこか出してくれないだろうか。

Old Glory:The Best Of Electric Flag  60年代の終わりに2枚のアルバムを残して彗星のように消えていったロック・バンド。BS&Tのジャズ的要素、シカゴのロック・スピリットに、マイケル・ブルームフィールドの粘っこいブルースギターと、R&B。自らが名乗ったように「An American Band」と言う言葉が本当にふさわしいバンドです。アナログで、2枚とも持っているのだけれど、ボーナスが入っているというのを知って、CDでもって手も良いよなと、購入しました。久しぶりのこのサウンドはお腹にぐっと来て、やっぱりよろしいな。ハーベイ・ブルックスのベースが記憶にあった以上に素晴らしいことを再発見しました。「Killing Floor」、「Groovin' Is Easy」とオリジナルの1枚目でも1,2曲目だった曲が続いて、もう、これだけで、乗らずにはいられない。ニック・グレイブナイツのボーカルはそう強力ではないが、突出していないところがむしろ、バンドアンサンブルに合っている感じがする。バリー・ゴールドバーグのちょっとふぬけたようなボーカルも、気分転換になって良いです。BS&Tのスティーブ・カッツと似ていませんか?
Killing FloorEasy Rider
Groovin' Is EasySoul Searchin'
She Should Have JustSee To Your Neighbor
Goin' Down SlowWith Time There Is Change
TexasNothing To Do
Sittin' In CirclesHey Little Girl
You Don't RealizeDrinkin' Wine
Movie Music-ImprovisationThe Night Time Is The left Time
Another Country
 ボーナスで入っていたのは、映画「You Are What You Eat」のサントラ。これはいかにも60年代終わりという感じのするインプロビゼーションの入ったインスト。暗く、惨めだった青がよみがえるようだ。あと、2曲はモンタレーのライブ。ちょっとリズムセクションが引きこもったような音なのが残念。でも、演奏自体はノリが良く、素晴らしい出来です。彼らの1枚目「A Long Time Comin'」はロック100選があれば、是非入れて欲しい1枚だと再確認しました。
 僕が高校生の頃、クランプトン、ジミ・ヘン、ベック、ペイジ、サンタナ…と続々と個性的なギタリストが登場してきて、みんなそれぞれに贔屓がいて、言い争っていたのを思い出します。アルビン・リーなんてのも結構人気があったりしました。でも、あの人、ほんとにうまいと思う?昔から僕は疑問。それはさておいて、僕の一番はマイケル・ブルームフィールドでした。粘っこさと繊細さを兼ね備えたギターは聴くたびにゾクゾクしたものです。合掌。

Strange Country / Billy Strange
Don't Think Twice It's All leftDaddy Roll 'Em
Guitar CountrySing Hallelujah
Allentown JailGreen,Green
Tom CatStranger In Your Town
If I Were YouDoesn't Anybody Know My Name
Strange CountrySangaree
 全曲アコースティック12弦ギターがフィーチャーされたインスト・アルバム。編成もドラムとアコースティック・ベース、時折いくつかのパーカションとバンジョが参加するというシンプルな構成。しかし「Strange Country」とはうまいネーミングをしたものだと思う。どの曲もカントリータッチの軽快な入りをしたかと思っていると、知らないうちにアグレッシブなアドリブが展開されて行く。その中にいろんな音楽の要素がごちゃ混ぜになって放り込まれている。それに、一瞬の速弾きや、なんかすごい難しそうなフレーズが被さっていて、一度聞いただけではなんだか訳が分からないうちに曲が進んで行くという感じがする。たとえば1曲目のディランの曲は、3フィンガーピッキングで5・6弦をミュートさせるというカントリーや・フォークでよくあるプレイで、何気なく始まるのだけれど、チョーキングの音までどの音もきれいに出ている。全体を通して音の強弱と明暗ををピッキングですごく上手に表現しているという気がする。時にはこんなに強く弾いて弦が切れないのかと心配になるところもあるけれど…。
 以前購入したオーソドックスな12弦のアルバム(Railroad Man)と比べると1度目に聞いたときにはやはり耳慣れている昔の方が良いと思ったけれど、何度も聞いているうちに、すごくおもしろくなってきたアルバムです。
 万人受けのするタイプのアルバムではないけれど、ギターが好きだという人なら持っていて良いのではないのでしょうか。  少し遅くなりましたがリアルオーディオにした曲は前半のメロディーがすごくきれいで和んでいると、知らないうちにビリーさんが盛り上がっているという、このアルバムの典型の曲だと思って選んでみました。


Secret Agent File / V.A.  最近、やたらとスパイものに当たっているようだが、これはやはりクルーの人たちの参加が多いので、どうしても目が行ってしまうのね。前回購入した「Mission Acomplished」の2枚はたぶんほとんどがオリジナルの音源を使用していると思うのだが、このCDはどうなんだろう?最近頼りにしているAMGの短い解説ではオリジナルからのコンピだと書いてあるのだが、「Man From U.N.C.L.E.」の6弦ベースを使った演奏なんかは明らかオリジナルとは違う。でも、「The James Bond Theme」や「Goldfinger」を聴くとオリジナルと同じ演奏のようだ。迷うところです。ま、演奏を楽しむために買ったのだから良いけれど。
OctopussyMoonraker
I SpyThe Spy Who Came In From The Cold
Reilly:Ace Of SpiesRun Spy Run
Casino RoyaleGet Smart
Ipcress File(A Man Alone)You Only Live Twice
Thunderball007
The PrisonerGoldfinger
The James Bond ThemeThe Rockford Files
Our Man Flint
 6曲目の「Casino Royal」は少しひしゃげたようなキャロルさんのベースが曲を引っ張っている。ここでのギターはグレンさんかもしれない。何しろこのCD、ギタリストだけでも、Billy Strange,Neil Norman,Glen Campbell,Al Casey,Tommy Tedesco,Dennis Budmirと、このページの常連の方々にはよだれが垂れそうな人たちが並んでいる(正直に言うと、最後の人はどんな人か私は知りません)。基本的に「007」関連はビリーさんのギターが多いようだが「You Only Live Twice」のリードギターはトミーさんという感じがする。
 ドラムスは3人がクレジットされているのだが、少なくともハルさんの叩いている曲はやはりすぐにわかってしまう。でも、このCDの中では一人で盛り上がると言うこともなく、回りときっちりとあわせていると思うのだけでけれど、これは僕が単に彼のプレイになじんできているからだろうか。
 お目当てのビリーさんのギターが結構聴けて満足なのだが、ここしばらく続けて買った3枚のスパイ物コンピの中でどれが一番僕の気に入ったかというと、「Mission Accomplished Vol.1」なんですね。いかにもコンピと言ったバラエティと、それにもかかわらず保持されている統一感が何とも言えず快感です。
 おまけですが、聴き比べていて気が付いたのですが、「Mission Accomplished Vol.1」の「Secret Agent Man」、以前はキャロルさんのベースばかり聴いていたのだけれど、今、聴いてみるとギターはトミー&ビリーのゴールデン・コンビだと思いました。

Batman Theme / The Marketts  「Out Of Limits」、「Butman Theme」の1曲ずつを取り出してみると、出来は前者の方が圧倒的に良くて、確かに「Out Of Limits」がマーケッツの代表曲だとは思うけれど、トータルなアルバムで見ると、前者は、そのコメントにも書いたけれど、同じテーマの繰り返しが多くて退屈になるのと比べると、こっちはそれなりのバラエティがあって、出来はこちらが上だとと思う。
Batman ThemeThe Penguin
Vat CaveThe Bat Dance
Robin The Wonder BoyDr. Death
Bat SignalThe Riddler
BatmobileBat Cape
The JokerThe Cat Woman
 クレジットはついてないけれど、おそらくクルーのベストメンバー総動員という感じで、演奏のレベルはすごく高い。なんと言っても、キャロルさんが参加している曲はやはりピシッとしまった感じがしてどれも良い仕上がりになっている。ハルさんは前作同様、叩きまくり大会で、なんだかソロ・アルバム「Drums Drums A Go-Go」の時よりも目立っている(と振って置いて、もうすぐアマゾン・コムからもう一枚のソロが届くはず)。
 ただ、僕としてはもっとギターが目立つインストと、「Surfer's Stomp」のようなムードの曲(前作にはありました)が聴きたいのだが、キャロルさんのベースが活躍する7曲目「The Penguin」なんかを聴くと、もう、ロック・インストじゃないような感じさえする。でもこの曲が一番気に入ったりするのだから、世の中わからない(^^ゞ
 最近、手を出すまいと決めていたアナログで、インストを集め始めているのだが、AMGに載っているアルバムカタログでは、1枚目に「Surfer's Stomp」、2枚目に「The Surfin' Scene」となっているのだが、1枚目の収録曲を見てみると、僕が買ったリバティ(日本発売キング)盤の「The Surfin' Scene」の収録曲と全く同一。ちなみにAMGでは「The Surfin' Scene」の収録曲は載っていない。ということは、1枚目と2枚目は同一内容で、最初マイナーから出したのを、リバティで出し直したのだろうか。情報をお持ちの方は教えて下さい。もしそうなら、後は「Take To Wheels」(これは名前からしてホット・ロッドだろう)を見つければ一応聴きたいマーケッツは全部そろう。「Sun Power」はおもしろいアルバムなので、どこかの会社がリイシューしてくれると嬉しいのだが。何しろ全曲リードが6弦ベースで、頭がくらくらする。おまけに収録曲は、タイトルに「Sun」または「Sunshine」がつく曲を集めただけと言う「げてもの」風ですが、慣れてくると、結構おもしろくなります。

Surf Crazy / V.A.  CDNOWでビリーさんを検索したらこれが引っかかってきた。おもしろそうな人が入っているので注文して、届いたCDを見て驚いた。このCDならあちこちの店で見たことがあるからです。ご覧になればわかるように「パルプ・サーフィン」と似たようなけばいお姉さんがジャケにあるので、ろくに中身を見ずに買わないで置いたものです。
Latina(Sentinals)Water Country(Challengers)
Tsunami(Paul Johnson)Speed International(Dave Myers Effect)
Goofy Footer Ho-Dad(Shean & Jekins)Hell's Racers(Dave Myers Effect)
Tor-Chula(Sentinals)Silent Screamer(Dave Myers Effect)
War Of The Satellites(Neil Norman)Blue Soul(Rhythm Kings)
Pachuko Soul(Soul Kings)Swingin' Piper Soul(Soul Kings)
Exotic(Soul Kings)Intoxica(Jim Waller & The Deltas)
Watermelon Man(Rhythm Kings)Surfin' Tragedy(Bob Vaught & The Renegaids)
Videospace(Neil Norman)Soul Beat Part 2(Jim Waller & The Deltas)
Surfin' And Swingin(Les Brown Jr.)Surf Bird(Breakers)
The Ventures Medley(Ventures)Church Key(Dave Myers & The Surftones)
Tidal Wave(SlackTone)Delano Soul Beat(Bob Vaught & The Renegaids)
Space Race (Gene & The Wsquires)Let's Go Surfin'(Jim Waller & The Deltas)
Storm Surf(Surfaris)Walk Don't Run '64(Billy Strange)
Hava Tewuila(Billy Strange)
 さて、このCDについては2点特筆しておくことがあります。まず、音の良さ。60年代前半の曲のリイシューではどんなに頑張ってもやはり時代には勝てないところがあるのだけれど、ここに納められたものはステレオ、モノラルの別なく、最近録音したんじゃないかと思うほど音の粒がそろっています。音が生きている感じ。2曲目のポール・ジョンソン(チャレンジャーズのギタリスト)の曲なんて、シャドウズの曲をまねたような感じだけれど、アコースティックギターの処理や、リードのアームの使い方なんて、60年代にこんなことしてたのか?と、不思議な気分になるほど。いまでもまだだまされているような気分。でも、良い出来ですよ。ただ、そのため、このコンピを行ったニール・ノーマンの録音とか、80年代以降のような音もごっちゃになってしまってよくわからないと言う難がある。それほど音がよいと言うことです。
 第2点には、ライナーが私情をはさみつつも、丁寧だという点。各バンドのメンバーもきちんと名前が書かれてある。それぞれの曲に、プロデューサーの名前もきちんと掲載されてある。でもそこまでするなら、何年の作品かも書いて置いて欲しかった。
 さて、中身ですが、まずは先ほど名前を出したポール・ジョンソンの曲がユーロ・インスト風でおもしろかった。アメリカにもシャドウズ・ファンはいたのですね。次に、16曲目の「Water Country」。チャレンジャーズの作品で、ビールのCMに使われたそうです。壮大なオーケストラがバックについて、ボナンザをおとなしくしたような曲。順番が後先ですが、レス・ブラウンJrの「Surfing & Swinging」もおもしろい。一つはギターのファズ。62年にすでにこういう音が出されていたと言うことを初めて知りました。もう一つはドラム。2台のドラムが入っていますが、基本のビートを叩いているのはアール・パーマーのようなスタイルです。ここら辺は鶴岡さんの分野なのであんまり言いません。突っ込まれるから(^_^;)。
 11曲目のベンチャーズ・メドレーは、スターズ・オンのノリで、キックが打ち込みなのが少し悲しい。ジェリーがリードで、「Wipe Out/Walk Don't Run/Pipeline/Hawai Five-O」を弾いています。すでに盛りを過ぎた風情。
 で、後はとばして、本題のビリー・ストレンジ作品。15曲目の「Hava Tequila」はハバ・ナギラをタイトル変えただけ。ティファナ・ブラスのようなホーンが響くだけで、ビリーさんはどこにいるんやー。と思ってるとちょっとだけ出てくる。まあ、珍しくネクタイ締めて、白いストラト持った写真が拝めただけで良いか。なんて思ってると、最後の29曲目。リードがビリーさん、サイドがグレン&トミー、ベースはキャロルさん、ドラムスはハルの大将。という面子の「Walk Don't Run'64」。「James Bond Theme」のアルバムに収録だそうで、ますますこれが欲しくなる。はっきり言ってホーンセクションを多用して、ごまかしている。何をかというと、ベンチャーズのサウンドがばれるのを(^^ゞ。冗談ではなく、ホーンは抜いて欲しかった。そうすればはっきりするじゃないの。なんだか複雑な心境。
 全部で29曲もあるので、他にも書きたいことはあるのだけれど、長くなるのでおしまいにします。このCDまだ日本のCD屋で普通に手にはいると思うので、買う値打ちは十分あります。コスト・パフォーマンスもナイス(死語)。
 聴きたい人も多いと思うので、「Walk Don't Run '64」をリアル・オーディオにしました。