1999年12月に買ったCD

Swingin' Creepers! A Tribute To The Ventures / V.A.
MuSick Recordings (MuSick 0010)
Swingin' Creepers - A Tribute To The Ventures / V.A.  僕は、原則的に「なんとかトリビュート」という商品には手を出さないことにしている。初めてそういう手の物を目にしたときは珍しさも手伝い、買ったりしたのだが、結局はオリジナルの方がしっくりくるときの方が多いし、もろに金儲け的色彩が目立つようになったからだ。もっともそのせいで、「ニルソン・トリビュート」を買い逃がし、後になってブライアンが参加していたことを知り、あせったりもするのですが。でも、歌物の場合はやはり、こちらが「おっ」と言いたくなるような料理をしてくれる場合もあるのだが、これがインストになると、どこを評価して聞いたらいいのか、自分でも困ってしまう。以前買った「ハンク・マービン・トリビュート」の時も結局はおもしろいなあと思えたのはニール・ヤングのやけくそのような「春がいっぱい」だけだったもんなあ…。
Journey To The Stars - The Space Cossacks
Walk Don't Run - The Fathoms
Stop Action - Eddie Angel & The Omega Men
Hot Line - The Quiets
Ravin' Blue - The Volcanos
Lonely Girl - The Exotics
Mariner 4 - The Penetrators
Go Go Slow - The Hypnomen
Fussy & Wild - The Cave 4
Guitar Freakout - The Boss Martians
Diamond Head - Jon & The Nightriders
War Of The Satellites - The Sir Finks
The Ninth Wave - The Bomboras
The Twomp - Fortune & Maltese And The Phabulous Pallbearers
Lullaby Of The Leaves - Davie Allan & The Arrows
Yellow Jacket - The Saturn V
Swingin' Creeper - The Tiki Tones
A Go Go Dancer - The Lonely Tunes
Bird Rockers - The Mystery Action
Eleventh Hour - The Vice Royals
Escape/Psychedelic Venture - Satan's Pilgrims
Sha La La - The HUntington Cads
Moon Child - Ivan Pongracic Feauring Ed Abolins And Ebeling
 そろそろ、「それなら買うなよ」と言う、つっこみが聞こえてきそうです(^_^;)。やめた方がいいだろうなあと思いつつも、買ってしまったのは、ひとえにジャケットのため。これ、良いでしょ。いかにもベンチャーズらしい、無意味な美女。全体のロゴもいかにも60年代的に決まってるじゃないですか。これも一つのジャケ買いです(^^ゞ
 中身は、やはり判断に困る代物です。実のところもっとガレージっぽいかなあと心配していたのですが、それほどではありませんでした。名前を聞いたことのあるバンドは2つだけ。フィンランドのQuietsとアパッチで有名なデイブ・アレンのみです。後は全然知らない。前半の演奏は、ベンチャーズのコピーとして聴くならば、どのバンドもレベル低し。グルーブの全然伝わらないドラムが多いことに閉口してしまう。リードやリズムも切れが悪いです。日本のドクターK・プロジェクトのレベルの高さが逆によくわかってしまいます。
 後半の演奏には結構良いのもある事も事実です。19、20曲目のバンドは結構いい感じですが、ベンチャーズよりこっちを取りたくなるほどの魅力があるかというと、そこまでは行ってない。デイブ・アレン&アロウズはさすがに年の功という感じの自分たちのアレンジを聴かせてくれますが、良いのはギターだけです。また、22曲目、23曲目は安定した演奏ですが、むしろシャドウズを思わせるような演奏となっています。
 ライナーは例によって老眼にしみるような細かさなので、ちゃんとは読んでいないのですが、1カ所すごく引っかかる表現があります。「Walk Don't Run」の演奏について、これがボブのギターだと書いてあることは、間違ってはいても、世間的にはそうなっているので、まだ許せます。でも、ベースがノーキーだと書いてあるのには驚きました。この程度の知識しかない人物がコンピを担当したのかと思うと、ちょっとぞっとします。

Harvest Time / 森高千里
Warner (WPC7-10039)
Harvest Time / 森高千里  「ハーベスト・タイム」だなんて、ニール・ヤングかザ・バンドみたいなタイトルが付けられた森高のベスト。まさに、ベリー・ベスト・オブ・森高の感がある。ただし、シングルA面の曲は選曲の対象に入っていない。森高はA面抜きで魅力的な曲がいっぱいあるのである(「ドン」机をたたく音)。B面やアルバムの隅っこにお宝がいっぱい埋もれている日本の90年代を代表する表現者なのである(「ドンドン」さらに興奮はエスカレート)。
ロックンロール県庁所在地しりたがり
テリヤキ・バーガー短い夏
見つけたサイフ酔わせてよ今夜だけ
大冒険どっちもどっち
あるOLの青春ーA子の場合夜の煙突(ビデオ・ミックス)
のぞかないで引き裂かないで二人を
私はおんちこの朝
 選曲された曲目に対する不満は全くない。もし、僕が彼女のベスト・セレクションを作ったとしても重なるだろう曲ばかりである。収録された曲を一言で括ると、「変な」曲ばかりということになる。この場合の「変な」というのは、一般にロック・ポップスを作り、歌う人たちがおよそ取り上げない題材、または視点という意味なのですね。そして、その「取り上げない」という事には、「気が付かない、思いつかない」と言うプラス面以外に、「問題にもならない、テーマにするにはショボ過ぎる」というマイナス面があるのです。僕が森高に惚れ込んだのは、このマイナス面を知ってか知らずか、堂々と取り上げ、自分の世界にちゃんとしてしまうと言う点なのです。
 このCDのコンピレーションを担当した小貫信昭と能地祐子の二人が書いているライナーはまさにその辺のことをきちんと押さえてあります。この二人だから出来たコンピであると言えるでしょう。
 と、抽象的に書いていても意味がないので、簡単に例を出しながら説明します。彼女の有名なヒットに「私がおばさんになっても」と言う歌がありますが、あの歌には「オープンカーの屋根はずして格好良く…」というフレーズがあります。今井美樹なら「カブリオレが風に乗り…」とでも歌いそうなところですが、森高には「カブリオレ」等という語彙はない(^_^;)。しかも「オープン・カー」と言いながら、「屋根をはずして」と蛇足を付け加えてしまう。普通の作詞家なら絶対にしない、ダサイ表現です。作詞教室にでも出したら絶対に添削されてしまう表現でしょう。しかし、しゃれたシティ感覚などと言うものとは無縁の田舎者の森高は動じることなくそう歌ってしまうわけです。これはまねしようとしても出来ないことです。
 このCDに含まれている「のぞかないで」と言う歌は彼女の私生活をフォーカスしようとする週刊誌記者たちに対して「変態」と、罵倒し、「覗かないでよドスケベ」と追い打ちをかける。一応森高という人はアイドルと分類されていたのですが、腹が立ったら、そのまま歌ってしまうわけです。
 こういうことを語りはじめるともうキリがありません、騙されたと思って、一度聴いてみて下さい。レンタルCDで借りてきても良いから(^。^)このコンピはそうお勧めできるほど、森高の特徴的な良い部分を切り取ってくれています。
 「夏はやっぱり海ね、ハワイ、グアムにサイパン」この歌詞の無手勝流のすごさ、わかって欲しいぜ(^_-)

Go...Go...Go!!! /For You From Us / The Astronauts
Collectable (COL-2709)
Go Go Go And For You From Us / The Astronauts  アストロノウツは、サーフィンバンドとして知れ渡っているけれど、実は本来ロックンロールを主体にしたボーカルバンド。彼らの65年に発表された2枚のアルバムを2オン1にしたこのCDもそのあたりを物語るものです。2枚ともビートルズの影響を色濃く受けていることに驚きました。いろんなアメリカのバンドを知っていたつもりだけれど、結構メジャーなバンドで、ここまでパクリに近いような直接的な影響下にあることを示しているのは珍しいのではないでしょうか。具体的には4曲目の「Little Lover」や6曲目「You Gotta Let Me Go」などを代表にするメンバーのオリジナル曲です。コード進行、ハモの付けかた、サウンドの陰影、どこをとっても「ヤアヤアヤア」あたりのビートルズを地味に、大人しくしたような曲ばかりです。15曲目の「I Still Remember」なんて、「抱きしめたい」にそっくりのフレーズが出て来る始末。このオリジナルの部分だけで1枚のアルバムを作ればけっこうおもしろいものになったのですが(評論家あたりからはぼろくそに言われるかもしれないけれど)。
Go Go GoFor You From Us
Hey SugarfootAin't That Just Like Me
My Sin Is My Pride Mary Lou
I'm A Fool I Still Remember
Little LoverI'll Stay With You
Quiet VillageBaby What You Want Me to Do
You Gotta Let Me GoTwist & Shout
Almost GrownUnchain My Heart
Love Goes On Crawfish Song
Can't You See I DoBrown Eyed Hansome Man
Go Go GoSweet Sweet Child
GouchReelin' & Rockin'
Out of Sight I'm A Rolling Stone
 現実には、「Go...Go...Go!!!」では、ロックンロールのカバーを入れて水増しをして、自分たちの演奏が数曲(1〜4曲目)と、リズムセクションをクルーに助けられた曲がほとんどと、彼らとは関係なく、さらにアルバムコンセプトとも関係なく、サーフィン・サウンドのアストロノウツというパブリック・イメージ維持のための彼らは全く関係していない曲が1曲(5曲目の「Quiet Village」)収められています。唯一この5曲目だけがアストロノウツらしい音だと思えてしまうところが皮肉なものです。
 これに対して「For You From Us」(タイトルからしてビートルズっぽい)は、後半の演奏こそまとまりのある曲が多く、自分たちではないかもしれませんが、基本的に自前の演奏になっていると思われます。おかげでずいぶんショボイサウンドになってしまっています。しかし、サウンドが統一されたことも確かで、これが本当のアストロノウツだったんだなあと、感慨深いところもあります。下手くそな割に全然ガレージっぽい所のない、きれいにまとめようと頑張っている演奏です。ろくに演奏も出来ないのにコロラドの山の中からLAに連れてこられて、やったこともないサーフィン・音楽なんかやったことにさせられて、ずいぶんストレス溜まっただろうなあ。
 曲のクレジットにメンバーの名前がいっぱいあるので買ってみたのですが、こういうオリジナルを持っていたと言うことを知ったことは収穫でした。もう1枚2オン1で持っていないのがあるのだけれど、こっちはカバー曲がほとんどのようなのでたぶん買うことはないと思います。

Phoenix / Glen Campbell
Drive Archive (DE2-41013)
Phoenix / Glen Campbell  某氏がご意見板に「ガルベストンに行く」なんていううらやましい書き込みをしておられて、「今でも海風は鳴り響いているのであらふか」などと遠い目をして、行ったことのない「ガルベストン」を懐かしもうかと思って気が付いた。「ガルベストン」はアナログでしかない。となると、物欲がモクモクと立ち上り、気が付くとアマゾンコムを検索している私でした。適当なのがなかったので、ライブもたまには良いだろうと思って注文したのがこれです。
Rhinestone CowboyMilk Cow Blues
Gentle On My MindTry A Little Kindness
Witchita LinemanCrying
GalvestonSouthern Night
Country Boy (You Got Your Feet In LA)Heartache Number Three
By The Time I Get To PhoenixIt's Only Make Believe
I'm So Lonesome I Could CryDreams Of The Everyday Housewife
 94年に発売されたものです。曲目をご覧になるとわかるようにベスト盤のような構成になっています。ジャケではグレンは12弦を持っていますが、演奏ではほとんど聞こえません。バックの演奏は5〜6人のの基本的なコンボ編成で、曲によってバンジョやフィドルに持ち替えたり、マウスハープを聞かせたりしています。安定した良い演奏だと思います。
 お楽しみの3曲目と4曲目はメドレー(今、この言葉をど忘れして、思い出すのに10分ほどかかってしまった。老化か(^_^;)になっているため、ダノを使った間奏はなし。ちょいとがっかりでした。「By The Time...」も、やけに崩した歌い方で、歌詞の先頭にやたら「And」を入れたりして、僕の嫌いなパターンなので、ちょっと先行き不安になったりしましたが、これ以降ハンク・ウイリアムズの名曲、7曲目からは心を入れ替えて丁寧な歌唱。私のお気に入りの「Crying」はしっとりと、グレンの泣き節がしみる出来。
 最近ありがちな、後半無理矢理盛り上げていこうと言う構成にはなってなくて、最後までじっくりと楽しめる構成はやはり大人のショーだなあとは思います。ただ、正直な感想を言うと、歌の出来なども含めてBクラスのライブという印象。13曲目の「It's Only Make Believe」も含めてファンが聞きたいなあと思っている曲の歌唱が芳しくない。がんばれグレン。まだ老け込むのは早いぞ。

Glen Campbell Reunited with Jimmy Webb
Raven (RVCD-95)
Glen Campbell Reunited With Jimmy Webb  1974年に出されたグレンのアルバム。タイトル通り、60年代終わりにコンビを組み大ヒットを連発したソングライター、ジム・ウエッブと再コンビを組んだ作品。と、えらっそうに書いているけれど、こんなアルバムがあったのは全然知りませんでした。74年と言えばその手の音楽全然聞かなくなっていた時期です。アマゾン・コムのカタログにあったので、どんなものなのか興味半分で注文してみました。届いたCDはリユニオン・アルバムが全10曲とボーナス・トラックが14曲という大盤振る舞い。その全曲に渡りジム・ウエッブがアレンジをして、2曲を除き彼がソングライティングをしています。そのため、ボーナスいっぱいあっても、違和感や、やってることが全然違うと言うことはありません。
Roll Me EasyHighwayman
Just This One TimeLove Song
You Might As Well SmileIn Cars
Wishing NowStill Within the Sound of My Voice
About the OceanFor Sure, For Certain, Forever, For Always
Ocean In His EyesLightning in a Bottle
The Moon's A Harsh MistressIf These Walls Could Speak
I Keep It HidMore Than Enough
AdorationBrand New Eyes
It's a Sin (When You Love Somebody)Light Years
Christiaan NoAlmost Alright Again
Early Morning SongOur Movie
 さて、1曲目リトル・フィートの「Roll Me Easy」で幕を開けるのですが、もうこの初っぱなのイントロから、このアルバムの世界に引き込まれます。(たぶん)ラリー・ネクテルのベースとジム・ゴードンのドラムが響く中、シド・シャープ・ストリングスの弦の響きが美しく絡んでゆきます。このストリングスのアレンジメントがいかにもジム・ウエッブらしいです。肝心のグレンのボーカルですが、カントリーを歌ってるときの、ちょっと感情過多じゃないかという泣きの入り方と比べたら、ずーっと落ち着いていて、ポップスの歌い方になっています。全般にしっとりと、丁寧に歌い上げてゆきます。12曲目の「Early Morning Song」のおしまいで高音をソフトに伸ばしてゆくところなんか、たったそれだけなのにじわっと涙がにじんでくる、そんな丁寧な歌が随所で光ります。
 今、名盤探検隊でジム・ウエッブのソロアルバムが出ているけれど、彼は自分が歌うと、その曲の良さが半分くらいしか出ない人だと僕は思っています。歌に面白みがないくて、ひたすら地味に響いてしまうのです。うーん、地味・ウエッブ、なんちゃって(^^ゞ。おやじギャグはおいといて、あんなのを何枚も買うくらいなら、先にこれを買いましょう。僕も今まで知らなかったし、世間的には無視されているアルバムみたいだけれど、これはリイシューの値打ちのある作品群でした。そして、これを聞いて、グレンのボーカルにひたる人が一人でも増えれば嬉しい限りであります。

Exotic Guitars - All Time Hits
Ranwood Records (RBD 2015)
Exotic Guitars All Time Hits / Al Casey  レッキング・クルーMLに参加しておられない方にはなんだか訳の分からないCDだと思います。ランディ・ウッドという人がプロデュースして(おそらくこのレーベル名も彼の名前から取っているのでしょう)、60年代後半から70年代はじめにかけて現在確認できているだけで9枚の「Exotic Guitars」シリーズが発売されていました。この演奏がクルーの人たちなのです。ただし、アルバムに名前がクレジットされているのはリードギターを担当したアル・ケイシーだけ。さらに、このCDに至ってはそれすら記載されていません。こんなレコードがあるのを見つけたのは、ML主宰者の大野さんです。しかも中古屋の「ムード音楽」の所から。まったく、よーやるわ(^_-)。しかし、その尻馬に乗って2枚アルバムを見つけて、CDも買ってしまった私も私ですが…(;-_-メ;)
Blue VelvetVaya Con Dios
Smoke Gets In Your EyesIndian Love Call
Melody Of LoveExotic Guitar Boogie
Orange Blossom SpecialBlue Tango
Autum LeavesLa Paloma
A Man And A WomanI Will Wait For You
 CDは全12曲、わずか29分強。全編これ「ムード音楽」と分類されるにふさわしい演奏で、安物のリゾート・ホテルでかかっていそうな音楽です。全体にリバーブがモアーンとかかっています。アル氏のギターは早弾きや、難しそうなことは全くしていませんが、セミアコ中心の美しい音で、弦をスライドさせる指使いなどはとても丁寧です。とは言え、4曲目の「オレンジ・ブロッサム」ではカントリーの早弾きをさりげなく見せたりもしています(この部分、ひょっとしたらビリーさんか?)。
 さて、バックに良く耳を澄ましてみます。ドラムにはこれこそハルさんだ、とか、アール師匠だっ!というような特徴のあるプレイはほとんどみられません。しかし、6曲目「枯葉」のブラシとシンバルだけのプレイですが、4連符の連発のグルーブはおそらくハルさんだと思います。その他の曲では後述する9曲目以外は、先ほど書いたようにあまりはっきりとわかるプレイはなし。
 さて、次に、7曲目の「バイヤ・コン・ディオス」のベースは押さえたプレイだけれど、すごくノリがよい。また続く「インデアン・ラブ・コール」は登場するすべてのメロディ楽器よりベースが目立つという、笑ってしまうような曲。この2曲はキャロルさんのプレイの可能性大です。その他では2曲目の「煙が目にしみる」で流れるサックスは、「バルボア・ブルー」や「サーファーズ・ストンプ」で流れるのと同じ音です。スティーブ・ダグラスでしょう。
 9曲目、おそらく唯一のオリジナル、「Exotic Guitar Boogie」は、さすがの演奏。余裕綽々のギターなれど、見事に決まっている。5分くらいやっていて欲しかったです。また、最後の「I Will Wait For You」では見事なトレモロ・グリッサンド(テケテケ)が聴けます。  さすがにうまい人たちが演奏しているし、アレンジもつぼを押さえたものなので、第一印象的にはチープでも十分楽しめる内容。夏の暑いとき、ベランダでこれを流しながら昼寝をしたら絶対に最高。
 9曲目と迷ったのですが、結局「インデアン・ラブ・コール」をVQにしてみました。ドラムもたぶんハルさんです。みなさん方の感想はどうでしょう。

Phonograph Records / Mason Williams
Warner Bros. (WPCR-10568)
Phonograph Records / Mason Williams  まず、最初にクルーMLの方に、お詫びから。私またもや大ボケをしておりました。アニタ・カーを求めてレイ・コニフを探していたのと同じく、メイソン・ウイリアムズをデイブ・メイソンと間違えておりました。CDショップで「Split Coconut」のジャケを見ながら、なんか変だぞ、そういえば「Classcal Gas」って、言ってたな。ギクッ、となって誤りに気が付きました。と言うわけでMLで彼の歌が好きでないと書いたのはお詫びして取り消します。彼の歌は聴いたことがありませんでした。
OvertureClassical Gas
All the TimeLong Tiime Blues
Dylan ThomasBaroque-a-Nova
WanderloveThe Prince's Panties
She's Gone AwayLife Song
Here Am I Sunflower
 「音盤」というタイトルが付けられたこのアルバム、一聴して思ったのは、VDパークスみたいなことをやってたんだなあと言うことです。序曲から始まり、コンセプトアルバムの様を呈しているのですが、そのテーマというか、そのメッセージはパークスほどは強くこちらには伝わってこない気がします。だから、アルバムとしては聞き終わった後、強い印象が残らないものになっています。印象の薄いもう一つの理由は彼のボーカルにありそうです。一人多重コーラスなどを頑張っていて、別に下手な訳じゃないのですがこれもインパクトの薄い歌となっています。
 ただ、個々の曲を見て行くと、まず日本ではジェリー・マギーで有名になってしまった「Classical Gas」や、たしかアンディ・ウイリアムズがカバーしてたと思う(人物は記憶違いかもしれません)「Long Time Blues」、それにラストのインスト曲など、メロディ・メーカーとしては良い線行ってる人だと思います。それにしても、「Long Time Blues」、懐かしかったなぁ。
 バック演奏はクレジットが入っていて、一部抜粋しただけでも、ジム・ゴードン、ラリー・ネクテル、ライル・リッツ、ジェリー・コールマン、ジェームズ・バートン、アル・ケイシーなど、のメンバーが参加しています。5曲目の「She's Gone Away」のパキパキと響く、テレキャスの音はバートン師匠か。来年はこの人のギターをもっと聴くことにしよう。

いずみたく作品集 / V.A.
東芝EMI(TOCT 24197,24198)
いずみたく作品集 / V.A.
Disc 1Disc 2
世界は二人のためにゲゲゲの鬼太郎
恋の季節アンパンマン音頭’89
太陽がくれた季節アンパンマン絵かき歌’89
夜明けのスキャットもーれつア太郎
いいじゃないの幸せならばケロヨンソング
夜明けのうた宇宙少年ソラン
希望月と星のバラード
帰らざる日のために少年ケニア
ふれあいキスミーセクシーピンク
ベッドで煙草を吸わないでキャンロップの歌
天使のスキャット明治マーブルチョコレート
サチオ君チョコレートは明治
いい湯だな(ビバノン・ロック)伊東に行くならハトヤ
女ひとり帝人フラワーモード
フェニックス・ハネムーン三菱ロマンチカ
フォークル節味覚糖
ともだち愛のスカイライン
筑波山麓合唱団ナショナル自転車
手のひらを太陽にバーモントカレーの歌
見上げてごらん夜の星をカネボウ化粧品(フラワリー)
日石VIPクラブ
フェミニン
丸井の歌
コークをのもうよ
日本コカコーラBig New Light
サッポロビール、サッポロライト
キャノン・キャノネット
ラブ・ワールド
さらばロバよ
このままでいいのだろうか
美しい地球
   さすがプロの音楽家は幅が広いものだなあと感心してしまう。「手のひらを太陽に」で「僕らはみんな生きている」と、ヒューマニストをやってた人が、「いいじゃないの、今が良ければ(いいじゃないの幸せならば)」と刹那主義者にもなれてしまうわけです。2枚にCDに収められているのは1960年代初頭から70年始めまで、つまり、僕が自分のWEBで紹介しているような洋楽を追いかけているとき、一方でTVを付けると常に流れた来た一群の邦楽です。当時、「けっ」と唾を吐きかけたくなったりしたものを、今こうして聴いてみると、全然違和感なく聴けてしまいます。嫌々ながらであっても、体のどこかに染みついてしまった音楽なのだろうと思います。今、こうしてまとまった作品を聴いてみると、最初に書いたようにプロとしての幅の広さを感じないではいられません。しかしまた、いかにも「いずみたく」らしい線が一本通っている(私の大嫌いな某政党の臭いが強い作品もあるけれど)なあと思わずに入られません。そこら辺が筒美京平氏とひと味違うところでしょう。
 僕がこのCDを買った最大の理由は、「見上げてごらん夜の星を」を聴きたかったからなのです。自分の音楽体験をずるずると剥いて、芯の部分まで削ったとして、「見上げてごらん夜の星を」はたぶん、最後まで剥ぎ取ることが出来ずに残っている曲だと思うのです。ただし、若かりし頃はそんなこと認めたくはありませんでした。この歌が漂わす「名もなく清く美しく」的人生観が偽善的に見えたからです。80年代に入って糸井重里がビックリハウスで「恥ずかしい根っこの会」と揶揄を交えてパロディ化した時にも深くうなずいた私でした。しかし、50を前にした今、この歌には一定の「詩と真実」が含まれていることを認めざるをえないのです。坂本九はそんなに好きじゃないけれど「上を向いて歩こう」とこの曲は昭和の歌謡曲史からは絶対にはずせない歌だと思っています。
 その他、永六輔とくんだ「日本の歌」シリーズも、LPで発売されたときに、買いたいと思ったのですが、それよりももっと買いたい物が常に他にあったために買うことが出来なかったものです。有名曲ばかり4曲だけれど、入手できて嬉しい限りです(^。^)。
 2枚目のCDはCMやテレビのテーマが収められています。「あんぱんまん」は知ってたけれど、「ゲゲゲの鬼太郎」のテーマも彼の作品だったとは!その他お年を召した方には懐かしい、明治のマープルチョコのCMもあります。さらに明治製菓と言えば、歌い手を変えいまだに流れ続ける「チョコレートはめ・い・じ」(2年前森高も歌ってましたね)もあります。さすがに短いCMソングばっかり聴いてるとちょいと疲れますが、要所要所に「梅木マリ」とか「伊集加代子」とかいう人たちが出てきて、得した気分になれます。ピンキラの歌うコークのCMも懐かしいぞ。でも、正直言うとこの2枚目は2度目に聴くときからはリモコン片手にとばし聴きしてしまいました。

The Boys Next Door
Sundazed (SC 11061)
The Boys Next Door  こういうのもジャケ買いと言うのだろうか。というか、このジャケットじゃなきゃ、誰も手を出さないでしょう。「隣のあんちゃんず」という名前を聞くのも初めてというバンドですが、ストライプのシャツに惑わされて、手を出してしまいました。ご丁寧にも裏には「Today」のジャケットみたいなセーター姿の写真も添えてあります。
Cold 45(The Four Wheels)Mary, Mary
Central High Playmate(The Four Wheels)Sneaky Little Sleeper(The Four Wheels)
Manday Ratchet(The Four Wheels)
One Face In The Crowd Mandy(demo)
Why Be Proud She'd Rather Be With Me
See The Way She's MineWastin' My Time
I Could See Me Dancing With YouRadio Spot:Casite Motor Honey(The Four Wheels)
Suddenly She Was GoneThe Wildest Christmas
LoraliChristmass Kiss
Begone GirlRadio Spot:College Concert(The Four Wheels)
There Is No Greater SinMandy(Live)
 1曲目は「Cold 45」というホット・ロッド(この頃はThe Four Wheelsと名乗っていたらしい)で、下手くそなリードと、バラバラのドラムのフィルインで入ったかと思ったら、「Giddyup Giddyup Cold 45」だそうで (409と同じメロディで歌って下さい)、そこまで真似たらもうコミックバンドになってしまうぞ(^_^;)。その後も、どこかで聴いたようなメロディイラインとアレンジの曲が続き、4曲目では12弦ギターを使いフォーク・ロックに変身する。というより、はっきりとバーズのまねしになってしまうわけです。6、9、10曲目はなんとボビー・ゴールズボロの曲で、プロデュースも彼です。ここでの演奏はセッションマンがやっているようですが、ブラスも一部取り入れて、今度はソフト・ロックへと転身。この3曲は、やはり曲として一番良くできています。ブラスのアレンジも印象的。11曲目はアル・クーパーの曲で、タイトルが「There Is No Greater Sin」と言うのですが、タイトルも含めて、PFスローンの曲にそっくりです。
 と言う風にバンドのアイデンティティはどこにあるのだろうかと思ってしまう部分が多いのですが、誉めておきたいのは、演奏力はあまりないものの、何をやらせても、そこそこ、それらしくできるという点です。特にタートルズのコピーの(あえて、カバーと言ってない)16曲目「She'd Rather Be With Me」を含めて、フォーク・ロック風の曲はかなり出来が良いです。さらに、特筆すべきなのは、5人のメンバー全員が参加するハーモニー・ワークの良さ。22曲目はライブ・バージョンなのですが、ここでもちゃんとハモれています。せっかくこんな力があるんだし、曲も自分たちで作れるんだからからもうちょっと考えろよな…。それとも、これもアメリカのショウビズの厳しさか?

A Salty Dog / Procol Harum
West Side (WESM 534)
A Salty Dog / Procol Harum  69年に出たプロコルハルムの3枚目。僕はプロコルのサウンドにオーケストラは不要だと思っているのだけれど、このアルバムのタイトル曲「A Saulty Dog」は例外。出だしのSEと絡みながら不安げに流れる弦と、ゲイリー・ブルッカーの絶望感を漂わせた塩辛い声のアンサンブルは見事で、キース・リードの詩も、正直言ってよくわからない部分もあるのだが、出だしの2行は聴き手の想像力をかき立ててくれる。ボーカルにかけたエコーが急に深くなる部分などもよく計算された表現だと思う。とにかくすべてが相俟って、大海原を漂い、無人島に漂着する難破船の悲哀を歌い上げている。でも、正直言ってこのアルバムの聴き所はこの曲とラストの「Pilgrims Progress」の2曲だけだと思っていました。後者は珍しくマシュー・フィッシャーのボーカルで、後ろに流れる彼のオルガンは、「青い影」の用に前面には出てこないけれど、印象的な美しさを持っている。彼のちょっと頼りなげな歌も、その前のロビン・トロワーのハードロックにしびれてしまった耳には心地よく聞こえるのです。
01 A Salty Dog10 Pilgrim's Progress
02 The Milk of Human Kindness11 Long Gone Geek
03 Too Much Between Usbonus truck
04 The Devil Came From Kansas12 All This And More (Take 1)
05 Boredom13 The Milk of Human Kindness (Take 1)
06 Juicy John Pink14 Pilgrim's Progress (Take 1)
07 Wreck Of The Hesperus15 McGreggor
08 All This And More16 Still There'll Be More (Take 8)
09 Crucifiction Lane
 僕は、たぶん10年ほど前に「Audio Fidelity Sound Lab」と言う会社から出た同名のCDを持っているのですが、これと比べると音は格段によくなっています。前のCDもオリジナル、マスターからのCD化ということだったのですが、ここしばらくの技術の進歩はすごいものです。そのため、各曲から受ける印象がずいぶん違ってしまうほどです。4曲目の「The Devil Came From Kansas」のゲイリーのダブルトラックのボーカルと、ロビンのギターがくっきりとして、好感度が5ポイントほどUP(^_^)続く「Boredom」も、こんなにいい曲だったかなと思ってしまいます。重いリズムに絡めた木琴の軽やかな音と、パーカッションが不思議な世界を作っています。7曲目の「Werck Of Hesperus」及び「All This And More」は、1、2枚目の世界を引き継いだようなプロコルらしい壮大な曲だけれど、7曲目のマシューの歌はやや力不足で、ゲイリーが歌っていたらもっとよかったのではと思ってしまう。
 こうして考えながら再び聴き通してみると、やはり、ロビンの2曲(6、9曲目)がアルバムを台無しにしているという気がします。しかし、このファンの気持ちとは裏腹に、バンドはマシューが抜け、ロビンがリーダーシップを取って行くのですよね。世の中とは難しいものです(^^ゞ
 最後に、このCDでは12曲目以降がボーナスとなっていますが、オリジナル・アルバム収録は10曲目までです。以前にレパートワーからでた紙ジャケの再発CDに11曲目(ソルティ・ドッグのシングルB面)がボーナスとして収録されたので、そういう表示になったのでしょう。と言うことを念のために付け加える次第であります。また、15曲目の「McGreggor」はアルバム「月の光」のアウトテイクだそうで、ゲイリーの歌が仮歌というかガイド・ボーカルと言うことなので何とも言いようがありません。参加している楽器もピアノ、ベース、ドラムのみ。BJのドラムもまだタイミングを計っているだけのような演奏です。