第1回目なので、それらしくマイナーで誰も知らないようなものからはじめました。ブッダから出た4枚目、彼らのラスト(&ベストだと私は思っている)アルバムです。
ブルックリン・ブリッジと言えば、69年に「The Worst That Could Happen」の一発ヒットで知られているグループです。ちなみにこの曲の邦題は「恋のハプニング」。バカかー。と言いたくなるタイトルです。せっかくのジム・ウエッブのミジメ・ソングが台無しだ。
と言う話はおいといて、ここは11人という大所帯バンドでした。そしてビジュアル的に目立つのは10人の男の中に、金髪美人の女の子が一人いて、オルガンを弾いているところでした。
ボーカルのジョニー・マエストロは、ナイトクラブあたりから鍛え上げられたんだろうなあという風情のたたき上げボーカリストの実力を見せています。これにコーラスと大人しめのブラスが絡み、このヒット曲だけを聴いているとちょっと大人のソフト・ロック系バンドだと思ってしまいます。いや、私もずーっとそういうイメージで彼らのことを見ていました。ある日、中古レコード屋でこのアルバムを見つけ、まずは、そのジャケットの美しさに、惹かれました。タイトルの金具のように見える部分はちゃんと打ち抜いて、盛り上がっています。右下のブッダのロゴマークも手縫いで刺繍が施してあります。裏ジャケットを見るとメンバーの名前も刺繍。さらにおもしろいのは中ジャケットはこのデニム生地の裏返しになっているのです。値段も600円ほどという安さ。
迷わず購入。先ほど書いたような「恋のハプニング」のイメージで針を降ろして、びっくり。もう、無茶苦茶ロックしているのです。大人のボーカルだと思っていたマエストロ氏は、D・C・トーマスをぶっ飛ばせとばかりにシャウトしている。ブラスはシカゴをぶっつぶせとばかりに吠えている。ギターもわりと頑張っている。
そう、全体に「頑張っている」と言う印象と、「男臭さ」を感じるアルバムです。金髪美女はどこへ行った?このアルバムをきっかけに残りも探してみた(すぐに見つかった)のですが、そこでわかったことは、美女は3枚目まで一緒でしたが、この4枚目から抜けて、男ばかりの10人バンドとなっていたのです。
おそらく、商業的には「見た目」の問題で彼女が必要だったのでしょう。でもヒット曲は出ないし、バンドもいまいちぱっとしないし(1枚目が比較的ましなのに対して、2・3枚目は中途半端で聴き所なしという感じ)、もう男だけでやりたいことやってやろうぜ!!と言うところだったのでしょう。で、やりたいことやったのですが、売れずに解散となったのでしょう。
ボーカルのマエストロ氏は現在に至るもオールディーズ・サーキットをまわっておられるとか。それくらいの力はある人だとは思います。

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